ほぼ週刊メールマガジン「果物&健康NEWS」

第10回 果物摂取とスポーツ



  

      

□□■  果物&健康NEWS Vol.10 ■□□
    ■   2004年5月7日(金)  ■

みなさん、こんにちは!
五月に入り、さわやかな季節となりました。
今回は、スポーツと果物です。




■メニュ−■

   □□ スポーツと果物 □□
   ★☆ 用語解説 ☆★
   ◆◇◆ サイト紹介 ◆◇




□□ スポーツと果物 □□

 果物はマラソンやサッカーをはじめ広くスポーツ選手の食事に取り入れられています。長距離を走れる体を作るには、練習はもちろんですが、食事が大きく影響してきます。筋肉にエネルギーのストックが多いほどスタミナが持続しますから、食事は元気に走るためのキーポイントです。

 炭水化物(糖質)は一番効果的な筋肉の燃料です。炭水化物の多い食事は消化が良く、ランナーに適しています。しかし単に炭水化物といっても、供給源として果物、野菜、芋、パン、ご飯と種類も多く、何をどれくらい摂ったらいいかとなると複雑です。果糖、ブドウ糖など単糖類もでんぷんなど多糖類もブドウ糖として筋肉の燃料になるという意味では同じですが、食べ物として摂取し、体に吸収されるまでには違いがあります。

 運動にはエネルギーが必要となるため、蓄えられたグリコーゲンを分解してエネルギーに変換する必要があります。ところが、血糖値が上昇するとインスリンが多く分泌され、グリコーゲンの分解が抑制されてしまいます。従って、筋肉に含まれているグリコーゲンから効率よくエネルギーを得るためには、インスリン濃度の上昇を抑える必要があります。

 昔は、芋やパン、ごはんなどのでんぷんの多い食品は、でんぷんを分解してブドウ糖に変えるのに時間がかかるため運動前に食べるとよいと勧められていました。逆に単糖類は血糖値を一時的に上昇させ、その後急激に低下させるので運動前の摂取は良くないと考えられていました。

 ところが今日では血糖値の上昇を左右するのは、単糖類か多糖類かの違いだけでなく、食べ物の種類や調理法、食物繊維の量などによって決まることがわかっきました。食べ物がどれだけ血液中の血糖値を上昇させるかの指標を、グリセミックインデックス(用語解説参照)と言いますが、持続的なエネルギーの供給が必要なマラソン選手やサッカー選手には、グリセミック・インデックスの値が低い食品(果物など)を食べることが望ましいとされています。

 果物には、血糖値上昇を抑制する果糖やペクチンなどの水溶性多糖類が多く含まれているので、グリセミック・インデックスの値が低いという特徴があります。そのため、マラソン選手やサッカー選手にとって炭水化物を多く含み、血糖値上昇を抑制する果物をレース前や試合前に摂取すると、とても有効です。




   ★☆ 用語解説 ☆★

グリセミック・インデクス
 グリセミック・インデックス(GI: Glycemic Index)とは、炭水化物を含む食品の血糖上昇作用を数値化した指標のこと。50gのブドウ糖を摂取した後、2時間の間の血糖値上昇曲線に囲まれた面積を基準に、同量の炭水化物を含む食品を食べた後の血糖値上昇の割合をパーセントで表した数値。

GI値の低い食品:リンゴ、モモ、ナシ、レモン
GI値の高い食品:コーンフレーク、ベークドポテト、餅、はちみつ、ベーグルなどパン




◆◇◆サイト紹介◆◇

http://www.nike.jp/running/event/arakawa/
 東京・荒川市民マラソンでは、給水所に定番のバナナのほか、色々なフルーツなどが用意され、ランナーが、途中でおいしく食べているようです。


http://www.jiss.ntgk.go.jp/column/recepe.php?mode=detail&serialno=52
 国立スポーツ科学センターが奨めるキウイフルーツのフレッシュジュースの作り方を紹介したページです。




☆ 編集部より☆

 5時間以上かけて42.195kmを走った(歩いた?)ことがあります。今はとても走れませんが、また、いつか挑戦したいと思っています。(tnk)

 先日、田植え(手植え)のお手伝いに行ってきました。田んぼの中で足を取られ、思うようにいかなかったのですが、何とか頑張れました。果樹栽培においても、実りまでの農家の方のご苦労と、また、心のこもった果実を、感謝して頂かなければ、と思いました。(N)




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