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第127回 ギンナンの話題

  




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□□■ 果物&健康NEWS Vol.127 ■□□
   ■   2006年11月10日(金)  ■


みなさん、こんにちは!
今週は、「ギンナンの話題」です。
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毎日くだもの200グラム以上食べましょう!
公式ホームページは http://www.kudamono200.or.jp
果樹農業は未来を拓く! Do! our BEST.


:::■ メニュー ■::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

 ◇ くだもの健康豆知識:ギンナン  
 ◇ 今週のレシピ:ギンナン
 ◇ 品種紹介:ギンナン
 ◇ 文献紹介:低GIの食事は、女性の体重増を避けられる
 ◇ 文献紹介:ブドウ成分レスベラトロールで寿命短縮防止
 ◇ 学校紹介:「実のなる学校」衣丘小学校
 ◇ 読者から1
 ◇ お知らせ1
 ◇ 果物の歌:公園の手品師
 ◇ 読者より2
 ◇ お知らせ2
 ◆ ホームページ、ブログでメルマガ登録サイトを御紹介下さい
 ◇ 編集部より



□ くだもの健康豆知識:ギンナン

 ギンナンはイチョウの種子で、殻(中種皮)や薄皮(内種皮)を除いた部分は胚乳です。ギンナンは、茶碗蒸しの具、煮物などのほか、つまみとして炒り、塩ゆで、串刺しなどに利用されています。

 イチョウは、我が国が原産とする説もありますが、中国から朝鮮半島を経て仏教とともに伝来したとの説が有力です。このことは、寺の境内に巨木が多く見られることからも推察されます。

 ギンナン(ゆで)には、100g中にカロテンが260mg、ビタミンEが1.5mg、B1が0.24mg、ナイアシンが1.0mgなどビタミンが豊富な上に、カリウムが580mg、食物繊維2.2gも多く含まれています。




□ 今週のレシピ:ギンナン

 愛知県稲沢市祖父江の特産のギンナン・レシピです。

○ ギンナンといろいろ揚げ

<材料>
 ギンナン 30個、薄力粉 大さじ2杯、生わかめ 50g、にんじん 50g、かぼちゃ 50g、ちりめんじゃこ 25g

衣: 薄力粉 1/2カップ、片栗粉大さじ 1杯、卵 1個、ベーキングパウダー(BP) 小さじ1/2杯、水 1/2カップ、のり 適宜

下記のサイトで作り方と出来上がりの写真を見ることができます。
http://www.city.inazawa.aichi.jp/guide/ginnan/recipe_07.html

○ カツオ・ギンナン・コロッケ

<材料>
 ギンナン 15個、カツオ(味付け缶詰) 80g、たまねぎ 40g、じゃがいも 150g、マッシュルーム 20g、グリンピース 10g、卵 1/3個、パセリ 10g、サラダ油 小さじ1/2杯、薄力粉 3/4カップ、パン粉 適量、揚げ油 適量

下記のサイトで作り方と出来上がりの写真を見ることができます。
http://www.city.inazawa.aichi.jp/guide/ginnan/recipe_09.html




□ 品種紹介:ギンナン

 「金兵衛(きんべえ)」(別名:金部) は、愛知県祖父江町在来の早生品種で、果実の大きさは中くらいで殻の先が尖っています。

 「栄神(えいしん)」は、愛知県祖父江町在来の中生品種です。殻が薄く割りやすく、外観、食味ともに良好です。

 「久寿(きゅうじゅ)」(別名:久治、久次)は、愛知県祖父江町在来の中晩生の品種です。大きくて、苦みが少なく食味・品質・粒ぞろいがよいが貯蔵性がありません。

 「籐九郎(とうくろう)」は、岐阜県本巣郡在来の晩生品種です。果実が大きくて丸いのが特徴です。殻が薄く割りやすく、食味・品質・粒ぞろいともに良好で貯蔵性も優れています。

 オハツキイチョウは、イチョウの変種で、葉の上に実を結ぶ、または葉上に葯を付けます。生きている化石ともいわれ、地球上にたった一族一種の貴重な植物です。下記のサイトで天然記念物に指定されたオハツキイチョウを見ることが出来ます。
http://www.kyoboku.com/ohatsuki/

 百年の歴史のあるイチョウの里、祖父江町(愛知県稲沢市)の秋の風景です。スライドショウで見るとまるで別世界のようです。
http://pureweb.jp/~takeken/galleryk/room66/




□ 文献紹介:低GIの食事は、女性の体重増を避けられる

 食物繊維を多く摂取している女性は、年齢に伴う体重の増加を避けることが出来るとデンマークの研究者らが発表しました。果物や野菜など食物繊維を多く含む食品のグリセミック・インデックス値(GI値)は低く、血糖値を上げずインシュリンの分泌が抑制されることが知られています。一方、キャンディや白パンなどの食品のGI値は高く、血糖値を上げインシュリンの分泌が増加します。

 男性185人と女性191年を対象に6年間追跡調査が行われ、GI値の低い食事をしていた女性の体重はGI値の高い食事をしていた女性に比べて体脂肪、体重などが低いことが分かりました。特に座業的な仕事が多い女性で顕著な違いが認められました。しかし、男性ではこうした傾向は認められませんでした。

【文献】
Hare-Bruun, H. et al.: Glycemic index and glycemic load in relation to changes in body weight, body fat distribution, and body composition in adult Danes. Am. J. Clin. Nutr. 84: 871-879. (2006)

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 ■ 食前の果物:ダイエットの新しい習慣
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□ 文献紹介:ブドウ成分レスベラトロールで寿命短縮防止

 脂肪分が多い高カロリー食を摂取したマウスの寿命は標準食を摂取したマウスに比べて寿命が短いことが知られています。ところがブドウなどに含まれるポリフェノール一種である「レスベラトロール」を、高カロリー食と一緒にマウスに与えると寿命短縮を防ぐ効果があったと、アメリカ・ハーバード大学などの研究チームが科学研究雑誌Natureに発表しました。

 体重の増加を減らす効果はあまり大きくはありませんでしたが、血糖値やインシュリンの分泌の改善が認められ、統計的に有意に寿命の伸びが認められました。

 今回マウスに投与されたレスベラトロールの量はキログラム当たり22.4mgなので、ヒト(60kg)に換算すると1.344gとなります。

 以上の結果は、哺乳動物の肥満に起因する疾病に対してレスベラトロールが効果的であることを示しています。

 この研究は、肥満と疾病に対する新しいアプローチであることから今後の展開が待たれます。

【文献】
Baur, J. A. et al.: Resveratrol improves health and survival of mice on a high-calorie diet. Nature Online Nov. 1, (2006) [doi: 10.1038/nature05354]




□ 学校紹介:「実のなる学校」衣丘小学校

 愛知県豊田市にある衣丘小学校は「実のある学校作り」を目標に昭和54年に設立されました。

 開校と同時に運動場の周囲に甘夏、ハッサク、温州みかんの3種類約67本の植樹を行いました。みかんの木は立派に成長し、現在では毎年1万個を越すみかんを収穫しています。平成9年には23,572個を収穫し新記録を打ち立てました。
 今年は11月13日(月)にみかんの収穫量予想、11月29日(水)にみかん祭りを行います。

 みかんの学校の由来、みかん栽培の1年間のお仕事、みかん通信、さあ、みかん祭りだ!、みかんの収穫高の推移、子供たちの事業計画は下記のサイトで見ることが出来ます。
http://www.hm2.aitai.ne.jp/~r66toyot/mikan/
mikannooka%20top.htm





□ 読者から1

 いつも楽しみに拝読させていただいております。
 毎回時期の果物紹介や病気予防のことなど読んでいて飽きません。「ローマからのフルッタ通信」はそこに住んでいる人の目で書かれたものでとても楽しかったです。

 どうやら筆者さまはご帰国されたとのご様子ですのであの柿の記事が最後だったのですね。また、違う国の市場の様子などが見られる記事をおねがいします。(東京都:おうめの梅干)

【編集部より】
 筆者は帰国されましたが、今度はフルッタ通信として再登場をお願いしています。




□ お知らせ1

○ 情報誌「食と農の扉」で「果物・甘い生活」の特集

 消費者と農林水産研究をつなぐ情報誌「食と農の扉」第2号で「果物・甘い生活」が特集されています。カンキツ、ブドウなどの品種やベランダでの栽培方法などが紹介されています。

 下記のサイトで読むことが出来ますのでアクセスしてください。(農林水産省農林水産技術会議事務局編集発行)
http://www.s.affrc.go.jp/docs/kankoubutu/
door_for_food_and_agri2a.pdf



○ 生鮮食料品のマーケット・レポート

 東京・大阪の小売店舗での売れ筋情報などを掲載している農林水産省統計部の発行している生鮮食料品のマーケット・レポートの平成18年11月上旬分(11月10日公表)を下記のサイトで読むことが出来ます。
http://www.toukei.maff.go.jp/market/kouri/
market2006-11-1.pdf


 レポートによれば、東京、大阪ともにミカンやリンゴの販売が大きく伸びており、今後は、カキや西洋なしなどの販売にも力を入れていくとのことです。




□ 果物の歌:公園の手品師

 宮川哲夫作詞、吉田正作曲の「公園の手品師」は、昭和33年(1958)にリリースされました。低音の魅力のフランク永井さんが「鳩が翔び立つ 公園の 銀杏は手品師 老いたピエロ」と歌っています。

 作曲の吉田正さんは大正10年1月20日 茨城県多賀郡高鈴村助川(現日立市鹿島町一丁目)で生まれました。そのため、この曲は常磐線常陸多賀駅の仙台方面のホームの発車メロディーとしても使われています。

 歌詞と演奏は下記のサイトです。クリックすると演奏が始まりますので、演奏がじゃまな人は消音してからクリックしてください。
http://www.biwa.ne.jp/~kebuta/MIDI/MIDI-htm/
Koen_no_Tejinashi.htm





□ 読者から2

 毎回楽しく「果物&健康NEWS」を読ませて頂いています。

 さて、私の方から2つほど情報というか意見というか、お伝えしたいと思います。一つは、ブラジルかアルゼンチンでも、柿が好まれて食されているようで、フランス同様「カキ」と呼ばれています。日本から伝わったわけではありませんが、フランス経由で入ったために、フランスの呼び名「カキ」がそのまま使われているとのことです。また、熟し柿も、そのままよりも凍結させてスプーンですくって食べることが多いようです。ちょうどシャーベットのようになるのだそうです。

 もう一つは、小さな子供を持つ母親の多くが、紅茶にわざわざサプリメントのファイバーを加えて飲んでいることに対してです。自分の子供には、果汁100%のジュースも意識的に選んで与えているようですが、リンゴジュースなどは、飲みやすいように繊維質がほとんど取り除かれていることは知らないようです。生の果物を食べればわざわざサプリメントで摂取しなくても、十分だと言うことがわかってもらいたいと思っています。
 今後も、楽しくためになる情報をお願いします。(M. H.)




□ お知らせ2

○ みかん祭り

 ラジオ大阪の開催する『OBC・10万人のふれあい広場』で「みかん祭り」が開催されます。みかんの試食を中心に、みかんの魅力、栄養・機能性などをアピールします。

日時 :平成18年11月23日(木・勤労感謝の日) 9:00〜
場所 :大阪城公園「太陽の広場」


○ 明日を元気に くだもの教室

場所:荏原文化センター(東京都品川区中延1-9-15)
日時:2006年11月18日(土)参加無料

午前 土井善晴氏による「親子料理教室」
   (親子料理教室は定員が少ないので申し込みはお早めに)
午後 シンポジウム「知っトク、納得、おいしいくだものの不思議」

問合せ先:03-6418-6511 東京事務局
http://www.kudamono200.or.jp/event/18kudamono-day.pdf


○ やさい・くだもの健康食生活セミナー

テ ー マ:「きちんと やさい・くだもの をとって健康生活」
日時:平成18年11月27日(月)14:00〜16:00
会場:さいたま新都心合同庁舎2号館5階共用大研修室5A
  (埼玉県さいたま市中央区新都心2−1)
構成:第1部 「野菜の健康力を見直そう」
   第2部 「果物と健康」
締め切り:平成18年11月20日(月)
 ※詳細及び参加申込みについては、関東農政局ホームページをご参照下さい。
http://www.kanto.maff.go.jp/yasai_kudamono/kenkou181127.pdf



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 http://www.kudamononet.com/kkr/registory.html


☆ 編集部より ☆

 11月9日に報道されたすい臓ガンのリスクを高める要因の1つとして「クリームの付いたフルーツ」とありました。この料理は、スウェーデンでよく食べられている砂糖を使うスープのようなもののようですが、まだどんな料理か分かりません。
 ただ、この論文は、「Consumption of sugar and sugar-sweetened foods and the risk of pancreatic cancer in a prospective study(Am. J. Clin. Nutr. 84:1171. 2006)」で、果物がすい臓ガンと関係していると述べているわけではなく、添加した砂糖についてのデータです。
 一方、カリフォルニア大学の研究グループは果物の摂取はすい臓ガンのリスクを下げると報告しています(果物&健康NEWS Vol.86)。従って、果物がすい臓ガンのリスクを高めることはないと考えています。(tnk)


 寒くなって、熱燗の美味しい季節ですね。おでんと熱燗は不滅の組み合わせですが、簡単に作れる焼きりんご風つまみでいっぱいやるのもオツなものです。作り方はとっても簡単。@りんごを皮付きのまま16等分(芯を取る) Aフライパンにバターかマーガリンをタップリ入れ、切ったりんごをならべて中火で10分程焼く B水分のあるうちにお砂糖を多めに振りかける C弱火にして汁がとろ〜りとなったらできあがり!ちょっと困るのは、これをつまみにゆっくり飲んでいると娘と強欲な妻に先に食べられちゃうことぐらいでしょうか?(uru)


 昨日、栃木の「にっこり梨」を購入しました。1玉あたり約900グラムもあり、糖度も13度と高く、食感もよく満足できる美味しい梨でした。「にっこり梨」は今が旬ですが、販売数の少ない梨なので、お店等で見つけた際には購入してみては?お勧めです!!(sk)




 果物&健康NEWS ご愛読に感謝申し上げます。

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 ご協力に感謝いたします。  編集長 敬白

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