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第204回 リポフル閑談:夏ばてにはモモがいい

  



■□ 果物&健康N8WS Vol.204
□■  2008年7月7日(月)


みなさん、こんにちは。お元気ですか。
特集は「リポフル閑談:夏ばてにはモモがいい」です。
メルマガをゆっくりとお楽しみください。。
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毎日くだもの200グラム以上食べましょう!
公式ホームページは http://www.kudamono200.or.jp

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 ◇ くだもの健康豆知識:ヤマモモ
 ◇ 今週のレシピ:ヤマモモ
 ◇ リポフル閑談:夏ばてにはモモがいい
 ◇ キャッチコピーを応募してみませんか?
 ◇ 文学の中の果物:山陰土産(島崎藤村)
 ◇ 今週の果物
 ◇ 今日のフォト
 ◇ 編集部より



□ くだもの健康豆知識:ヤマモモ

 今が旬のヤマモモはヤマモモ属に属する常緑樹です。6月頃から7月にかけて直径1,5cm〜2cmjくらいの赤紫色や白色の果実が実ります。果実の表面には多汁質の突起が密集しています。中には大きくて硬い種が含まれています。

 果実は甘みが強いので生食するだけでなくジャムやゼリー、果実酒などで食されるほかに塩漬け加工されることもあります。樹皮は染料や薬などに用いられています。

 ヤマモモは我が国に自生している植物で、福井県と千葉県を結ぶ線の南側の海岸地帯に分布しています。1697年の本朝食鑑にも『泉州、摂州、播州は大果、白く、味も良い』と記載されています。現在の主産県である徳島県では元禄15年、阿波藩御触書にヤマモモの植林を推奨する記述があります。




□ 今週のレシピ:ヤマモモ

○ ヤマモモジャム

材料 (5〜6人分)
 ヤマモモ 950g、砂糖 250g、レモン汁 1個分

作り方と出来上がりの写真は下記のサイトです。
http://cookpad.com/mykitchen/recipe/390598/

○ ヤマモモでジュース&フルーツソース

材料
 ヤマモモ 1kg、砂糖 300g、クエン酸 25g、水 1800cc位

作り方と出来上がりの写真は下記のサイトです。
http://cookpad.com/mykitchen/recipe/603417/

○ ヤマモモ酒

材料
 ヤマモモ 1kg、氷砂糖 1kg、ホワイトリカー 1.8ℓ

作り方と出来上がりの写真は下記のサイトです。
http://cookpad.com/mykitchen/recipe/601152/




□ リポフル閑談:夏ばてにはモモがいい

リポさん
 皆さん今日は。本格的な夏に備えて今日の話題は「夏ばてにはモモがいい」です。フルッタさんよろしくお願いします。
フルッタさん
 日本の夏は、高温多湿で蒸し暑いため、生活リズムが崩れやすくなります。食欲がなくなり、身体全体がだるく疲れがとれない、何もする気がおこらないなどが夏ばての症状です。
リポさん
 蒸し暑い夏には、ばてますよね。
フルッタさん
 夏ばては、発汗による水分不足や、栄養バランスの偏りなどが原因と考えられています。
リポさん
 ついつい冷たい飲み物を飲みすぎて、さらに、ばててしまいますよね。
フルッタさん
 暑いと発汗により水分が出てしまうので、こまめな水分の補給が必要です。しかし、喉が渇いたからといって、冷たい飲み物ばかり大量に摂取すると、胃が膨満し、食欲がさらに低下します。水分を補給するにはモモなど水分の多い果物からの摂取が適切なやり方です。
リポさん
 なるほど、果物から水分を補給するというわけですね。
フルッタさん
 そうです。また、夏ばてになると消化器官の機能が低下し、本来必要とする栄養素が不足します。
リポさん
 夏ばてになると食欲がなくなるのよね。
フルッタさん
 夏バテで食欲がなくなり体力が消耗しているときは、無理してカロリーの高いものを食べようとしても逆効果です。とは言っても、のどごしの良いそうめんなどの淡泊な食事だけでは栄養バランスが偏り、ビタミンが不足します。こんな時には、簡単に食べられて、ビタミンが豊富なモモなどの果物を一緒にとると栄養価が向上します。
リポさん
 でた!ウナギよりビタミンEが豊富なモモですね。
フルッタさん
 そうです。ビタミンEだけではありません。不足すると食欲がなくなり、消化不良などになるナイアシンも豊富です。カロリー当たりで比較すると、ナイアシンは、ウナギの蒲焼きには1.4mg、モモには1.5mg含まれています。
リポさん
 すごい!
フルッタさん
 例えば、そうめんだけだとビタミン不足となりますが、モモを1個、200グラム加えると栄養価が格段に向上します。ナイアシンは、炭水化物などの代謝を促す働きがあります。従って、炭水化物源であるそうめんとビタミン源であるモモの相乗効果で夏バテの予防に効果があります。
リポさん
 モモは水分やビタミンが沢山含まれているので夏ばてによいということですね。夏ばて中でも、そうめんとモモなら食べられそうです。
フルッタさん
 さらに、夏ばて予防には睡眠時間を確保することも大切です。昔は、土用の季節に「モモの葉」を、お風呂に入れる習慣があったそうです。モモの葉には神経を休める効果だけでなく「あせも」などによくきくと伝承されています。
リポさん
 モモには、不思議な力があるのですね。モモの葉湯も試してみようかな。フルッタさん、どうもありがとうございました。




□ キャッチコピーを応募してみませんか?

 果物&健康NEWSでもみかんのβ-クリプトキサンチンの機能性については特集記事や論文を通して紹介していますが、このすばらしい機能性をより多くの方にPRするために、キャッチコピーを募集したいと思います。お気軽にご応募ください!!!
 なお、入選作品を応募された方には、果物グッズを差し上げます。

1.コンセプト
(1)みかんが健康に良いと印象づけるものであること
(2)誰にでもわかりやすいものであること
・ “みかん”にインパクトのある修飾語をつけたもの
   ・ β-クリプトキサンチンの略語を使用したもの
など
2.応募期間 7月18日(金)頃まで
3.応募方法 件名に“キャッチコピー”と入力して当メルマガ
のアドレスへお送りください。
 kudamono_kenkou@nm.maff.go.jp
4.入選作品の取扱い
誠に勝手ながら、入選したキャッチコピーの使用権は当方に帰属するものとさせていただきます。今後の「毎日くだもの200グラム運動」に活用する予定です。 (注)本件は、無償の取組です。




□ 文学の中の果物:山陰土産(島崎藤村)

 醫光山の上にある庵は慈善庵といつて、大谷君の祖父にあたる人の開基にかゝるといふ。こゝまで來たついでに、ぜひともその庵のあるところまで登れ、さういつて勸めてくれるのはお父さんだ。その時は龜井君とも醫光寺まで同道して來たが、同君が益田の驛長といふいそがしい職務の中で、いろ/\と私達を世話してくれるのはありがたかつた。龜井君は大谷君親子の言葉を引取つて、いかにもはつきりとした調子で、

「一生の願ひとあれば、お登りにならないわけにいかないでせう。」
 この人もなか/\勸め上手だ。數百階ある石段の横手には、別に山の上へ導く坂道もある。手に汗じみたハンケチを握りながら、松林の間を攀ぢ登つて行つて見ると、十一面の觀音を安置してあるといふ小さな庵の前へ出た。益田の町、吉田の村から、石見の平野の一部が、その高い位置から見渡された。長門富士なぞも西の方に望まれて、春先の雉子の鳴くころも、思ひやられるやうなところであつた。日本海々戰の當時には、この邊までさかんに砲聲の聞えたことを語り出すのは大谷君のお父さんだ。庵の後の方へ私達を連れて行つて、そこから領巾振山(ひれふるやま)を指して見せるのは息子さんの方だ。楊桃(やまもゝ)といふ木の枝に實の生(な)つてゐるところも、私達がこの山の上へ來て初めて見たものである。それは「もつこく」を想ひ出させるやうな木ぶりで、小さな實は苺より赤黒い。四國あたりにはこの楊桃(やまもも)はめづらしくないともいふが、初めての私なぞには仙人でも食ふ木の實か何かのやうに思はれた。すくなくも十年の齡(よはひ)は延びる。そんなことを語り合ひながら、私達は庵の前に腰掛けてめづらしい木の實を味はつたり、またそこいらを歩きつて遠く山の間に續く白い街道を望んだりした。

 醫光寺から萬福寺までは、それほど離れてゐない。歩いても知れたほどだ。青い麻畠の間の小道もめづらしく、樂しかつた。この邊には、麻、藺(ゐ)などの畑も多い。



島崎藤村(しまざき とうそん)
 1872年3月25日〜1943年8月22日)は、木曾の馬籠(現在の岐阜県中津川市)で生まれました。主な著書は、「破戒」、「家」、「夜明け前」などです。




□ 今週の果物

 東京大田市場では多種多様な果物が豊富に出回っています。佐賀や熊本産などのハウスみかん、青森産のリンゴ(「ふじ」など)、埼玉産などのニホンナシ(「幸水」)、愛媛産のビワ、山梨産などのモモ、長野産のネクタリン、山梨産のスモモ、山形産のサクランボ、山形、山梨、長野、岡山、大阪などのブドウ(「デラウエア」、「巨峰」、「ピオーネ」、「マスカット・オブ・アレキサンドリア 」など)、茨城、山形、千葉、静岡産のメロン(「アンデス」、「アールス」、「アムス」、「タカミ」など)、千葉、鳥取産のスイカ、宮崎のマンゴー、愛知産のイチジク、秋田産のイチゴ、そして、終盤になった宮城や群馬産のウメなどです。




□ 今日のフォト

 モモは古事記や孫悟空の時代から不思議な力があると考えられていましたが、現代科学のデータもその一端を明らかにしています。写真は育種圃場のモモです。

http://www.kudamononet.com/kkr/snapshot/KK-News48.html
  (掲載は次号まで)




☆ 編集部より ☆

 今日はブルーベリーとサクランボを食べました。どちらも美味しく今年は果物の当たり年かも知れません。南の方から梅雨があけてきていますが、まだまだ天気が定まっていないようです。ご自愛ください。(tnk)

 だんだん暑い日が多くなってきました。汗をだらだらかきまくり、暑さに弱い私は早速夏バテになりそう。リポフル閑談を読んで帰りにモモを買って帰ろうと思いました。(KT)




 果物&健康NEWS ご愛読に感謝申し上げます。

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 ご協力に感謝いたします。  編集長 敬白

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