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第248回 Eメールで健康的な生活へ

  




■□ 果物&健康N8WS Vol.248
□■  2009年5月29日(金)


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::■ 本日のメニュー ■::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

 ◇ 梅の句
 ◇ 今週のレシピ:プラム
 ◇ 文献紹介:Eメールで健康的な生活へ
 ◇ 品種紹介:スモモ「花螺李」
 ◇ 読者から:食品分析法について
 ◇ ゼミ・卒論・食育に役立つ資料:
   世界の農業生産量−野菜・果物・し好品
 ◇ 新型インフルエンザ情報5
   −正確な知識で冷静な対応−
 ◇ 科学ニュース:高齢者は新型インフルエンザに免疫の可能性
 ◇ 文学の中の果物:海潮音(上田敏訳詩集)
 ◇ 今週の果物
 ◇ 今日のフォト
 ◇ 編集部より



□ 梅の句

   梅おちて又落にけり露の玉

        小林一茶




□ 今週のレシピ:プラム


○ プラムジュース

材料
 プラム(種を取ったもの) 5個、トマト 1/2個、レモン 少々、ハチミツ 適量など

作り方と出来上がりの写真は下記のサイトです。
http://www.karen-ja.or.jp/cgi-bin/skeleton/SkinView.cgi?mode=1&cid=4&id=804&html=./detail_04.html&link=1">http://www.karen-ja.or.jp/cgi-bin/
skeleton/SkinView.cgi?mode=1&cid=
4&id=804&html=./detail_04.html&link=1


○ プラムびしお

材料
 プラム 1個、赤味噌 小さじ1杯、生姜すりおろし 少々、すりゴマ 小さじ1杯、大葉 5枚

作り方と出来上がりの写真は下記のサイトです。
http://www.digisbs.com/radio/program/love/tue/20080626180408.htm">http://www.digisbs.com/radio/program/love/tue/
20080626180408.htm





□ 文献紹介:Eメールで健康的な生活へ


 アメリカ、カリフォルニアの研究グループが、Eメールを使うと健康的な生活習慣へ導くことができると「アメリカ予防医学雑誌」に発表しました。

 よい食生活や運動は人の健康の維持増進に有効なことが明らかとなっていますが、費用対効果に関する研究は多くはありません。そこで、Eメールを用いた介入試験について検討を行いました。

 研究では、座業中心の労働者787人を対象に無作為割付け試験が行われました。介入群の被験者にはEメールにより個別に運動や摂取すべき食品の目標を提案しました。一方、対照群では単にガイドラインを満たす量の食事と運動についての情報を提供しました。

 その結果、Eメールを受け取った介入群では、対照群と比べて運動が増加するとともに、果物や野菜などの摂取が増加しました。一方、飽和脂肪酸やトランス型脂肪酸の摂取が減少するなど食生活の改善効果が認められました。

 以上の結果から、Eメールのメッセージは、健康的に食べたり、運動を高めるためのきっかけとなり、統計的に有意に生活習慣の改善が認められ、健康の維持・増進に有効であることが分かりました。従って、研究者らはEメールによる方法は費用対効果が優れていると考えています。

【文献】
Sternfeld, B. et al.: Improving Diet and Physical Activity with ALIVE: A Worksite Randomized Trial. Amer. J. Prev. Med. 36: 475-483. (2009) [doi: 10.1016/j.amepre.2009.01.036]




□ 品種紹介:スモモ「花螺李」


 「花螺李(からり)」は台湾の新竹が原産です。1936年に、鹿児島県農業試験場大島支場に導入されたのが栽培の始まりです。熟期は奄美大島で5月下旬〜6月中旬です。自家結実性が高く、果実は40g程度、果形は球形で、果皮、果肉とも暗紫赤色に着色します。果肉は硬く、糖度は10〜11度、酸味が強いので李酒用に向いています。この品種は奄美大島では豊産性ですが、鹿児島県本土では開花が早すぎて寒害を受けやすく生産が安定しません。

「花螺李」の果実の写真は下記のサイトで見られます。
http://fruit.naro.affrc.go.jp/kajunoheya/ikuseihinsyu/data/hinsyu/pr-karari.html">http://fruit.naro.affrc.go.jp/kajunoheya/ikuseihinsyu/
data/hinsyu/pr-karari.html





□ 読者から:食品分析法について


 いつも楽しく拝見させていただいてます。
 消費者が店頭で商品を買う際に参考にするのが商品の裏にある栄養成分だと思います。つい先日、学校で配られたりして、私たちの手元にある五訂食品成分表の分析法とは異なるらしいのですが何が違うのでしょうか?

 もし何か知っていたら教えて下さい。どちらを参考にさせていただければよいのでしょうか?工学部卒なので、専門的に答えてくださっても大丈夫です!
 よろしくおねがいします。(uk)

【編集部より】
 メールありがとうございました。食品の分析法には様々な手法が報告され、現在も新しいメソッドが発表されています。分析化学という研究分野があるように、複雑で難しい課題ですが、分析の基本から特集で紹介したいと思います。




□ ゼミ・卒論・食育に役立つ資料:
  世界の農業生産量−野菜・果物・し好品


総務省統計局作成の統計表:エクセル:82KB
http://www.stat.go.jp/data/sekai/zuhyou/0405.xls">http://www.stat.go.jp/data/sekai/zuhyou/0405.xls

〔出 典〕
FAO, FAOSTAT: Production
(URL: http://faostat.fao.org/">http://faostat.fao.org/ ) 2008年11月ダウンロード

〔解 説〕
 各品目について、世界、各州及び最新年における生産量上位15か国(地域)を掲載しています。ただし、日本が16位以下であるが、データベースに記載されている場合には、15位の国に代えて日本のデータを括弧付きで掲載しています。

野菜:主に自家消費に供される家庭菜園等での生産量を除く。
キャベツ:赤キャベツ,芽キャベツ及びちりめんキャベツ等。なお,白菜もここに含まれる。
ぶどう:フランス,ドイツ等の主要な生産国については,総生産量が公表されていないため,テーブルグレープ,レーズン及びワインの生産量に基づく推計値。
バナナ:食用の実となるすべての種類。料理用のバナナを除く。
コーヒー豆:生の豆。
ココア豆: 発酵・乾燥させたもの。
茶:製品量。
葉たばこ:農家の販売量。




□ 新型インフルエンザ情報5
  −正確な知識で冷静な対応−


◇農林水産省:新型インフルエンザ関連情報

最新商法
・新型インフルエンザ対策本部(第4回会合)資料
  基本的対処方針  など

上記の情報は下記のサイトにあります。
 http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/pdf/shininful.html">http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/pdf/shininful.html

◇国立感染症研究所・感染症情報センター

 日本国内の報告数、日本の流行地

上記の情報は下記のサイトにあります。
 http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/index.html">http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/index.html

◇厚生労働省:新型インフルエンザ対策関連情報
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html">http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-
kansenshou04/index.html


◇外務省:感染症関連情報サイト
 http://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/sars.asp">http://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/sars.asp

◇内閣府食品安全委員会:新型インフルエンザ情報
 http://www.fsc.go.jp/sonota/mexicous_butainflu_210427.html">http://www.fsc.go.jp/sonota/mexicous_butainflu_210427.html

◇文部科学省における新型インフルエンザ対策について
 http://www.mext.go.jp/a_menu/influtaisaku/index.htm">http://www.mext.go.jp/a_menu/influtaisaku/index.htm

◇世界保健機関(WHO)の新型インフルエンザのサイト(英語)
 http://who.int/csr/disease/avian_influenza/pandemic/en/index.html">http://who.int/csr/disease/avian_influenza/pandemic/en/index.html

◇CDC(アメリカ疾病管理予防センター)の新型インフルエンザのサイト (英語)
 http://www.cdc.gov/flu/pandemic/">http://www.cdc.gov/flu/pandemic/




□ 科学ニュース:高齢者は新型インフルエンザに免疫の可能性


 アメリカ疾病管理予防センター(CDC)の感染症専門家Jernigan博士は、高齢者は新型インフルエンザウイルスに対して部分免疫を持っている可能性があると「MedlinePlus」で述べています。

 高齢者の一部には1957年より以前に流行したH1N1型インフルエンザ系統のウイルスに接触、感染した可能性があり、そのため新型インフルエンザA(H1N1)ウイルスに対する部分免疫を持っている可能性があると報告しました。現在蔓延しているウイルスは、1918年のスペイン風邪(H1N1型インフルエンザウイルス)と遺伝的な類縁関係にあります。このウイルスが変異した季節性インフルエンザウイルスが、1957年のアジア風邪(H2N2型インフルエンザウイルス)に取って代わられるまで流行していました。

 1977年にロシア風邪(H1N1型インフルエンザウイルス)が流行した時、1957年以前にH1N1型インフルエンザウイルスに接触、感染した人は免疫があったと述べています。さらにJernigan博士は高齢者の血中にH1N1型インフルエンザウイルスの抗体の証拠をみつけたと述べています。そしてこのことが新型インフルエンザの流行が子供や若者に偏っている理由かもしれないと考えています。

上記情報は下記のMedlinePlusのサイトで読めます。
http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/news/fullstory_84517.html">http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/news/
fullstory_84517.html


【用語解説】
 MedlinePlusとは、アメリカ医学図書館(NLM)が提供する一般向け医療・健康情報のサイトです。




□ 文学の中の果物:海潮音(上田敏訳詩集)


 春の貢   ダンテ・ゲブリエル・ロセッティ

草うるはしき岸の上(うへ)に、いと美(うる)はしき君が面(おも)、
われは横(よこた)へ、その髪を二つにわけてひろぐれば、
うら若草のはつ花も、はな白(じろ)みてや、黄金(こがね)なす
みぐしの間(ひま)のこゝかしこ、面映(おもはゆ)げにも覗(のぞ)くらむ。
去年(こぞ)とやいはむ今年とや年の境(さかひ)もみえわかぬ
けふのこの日や「春」の足、半(なかば)たゆたひ、小李(こすもも)の
葉もなき花の白妙(しろたへ)は雪間がくれに迷(まど)はしく、
「春」住む庭の四阿屋(あづまや)に風の通路(かよひぢ)ひらけたり。

されど卯月(うづき)の日の光、けふぞ谷間に照りわたる。
仰ぎて眼(まなこ)閉ぢ給へ、いざくちづけむ君が面、
水枝(みづえ)小枝(こえだ)にみちわたる「春」をまなびて、わが恋よ、
温かき喉(のど)、熱き口、ふれさせたまへ、けふこそは、
契(ちぎり)もかたきみやづかへ、恋の日なれや。冷かに
つめたき人は永久(とこしへ)のやらはれ人と貶(おと)し憎まむ。




□ 今週の果物


 今週は金沢市の青果物市場に入荷している果物について紹介します。取り扱い量の多い果物はリンゴ、スイカ、メロンなどです。産地別では青森、熊本、鹿児島、愛知、静岡、千葉、和歌山産などです。

リンゴ「ふじ」などは青森産です。 

ウンシュウミカン(ハウスミカン)は愛知、福岡、高知産、甘ナツミカンは鹿児島、広島産など、そのほかにハッサク、「清見」などがあります。

ビワは長崎、和歌山産などです。モモは山梨産、サクランボは山形産です。
ウメは和歌山産などです。ブドウ「デラウェア」は大阪産、「巨峰」は長野産などです。

スイカは熊本、千葉産などです。 

メロン(アールス、プリンス、アンデス、アムス、ホームラン、クインシー、タカミなど)は鹿児島、愛知、静岡、熊本、茨城産などです。

イチゴ(「女峰」、「とよのか」、「さちのか」など)は愛知産などです。 




□ 今日のフォト


 クリの花が咲き出しました。例年より10日ほど早い開花とのことです。クリの育種担当者は大忙しです。写真はクリの花と新しい品種育成のための交配袋です。圃場にいるとホトトギスの鳴き声が聞こえてきます。

http://www.kudamononet.com/kkr/snapshot/KK-News90.html
  (掲載は次号まで)





☆ 編集部より ☆


 今回の「Eメールは費用対効果に優れ、食生活改善のきっかけとなる」との研究結果には勇気づけられました。皆様に読んでいただけるメルマガを目指してがんばっていきます・(tnk)

 初物のさくらんぼを頂きました。まだちょっと小さく、酸味が強かったです。それでも初物は気持ちが高まりますね。今年はさくらんぼ狩りにでも行こうかな・・・。(KT)





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