ほぼ週刊メールマガジン「果物&健康NEWS」

第33回 ミカンで疲労回復、ビタミン補給


  

      
□□■ 果物&健康NEWS Vol.33 ■□□
  ■ 2004年10月22日(金)   ■


みなさん、こんにちは!
今回はみかんの特集です。
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毎日くだもの200グラム以上食べましょう!
公式ホームページは http://www.kudamono200.or.jp



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 ◇ ミカンで疲労回復、ビタミン補給
 ◇ ミカンの選び方
 ◇ 紀伊国屋文左衛門とミカン
 ◇ 今週のレシピ
 ◇ クイズに答えてフルーツトランプを当てよう
 ◇ 「キレイの秘訣は野菜とくだもの」イベント盛況
 ◇ 編集後記



□ ミカンで疲労回復、ビタミン補給

 通常、みかんと言えば「温州みかん(ウンシュウミカン)」をさし、夏ミカンやオレンジを含むことはあまりありません。それだけウンシュウミカンは私たちの生活に定着しています。ただ、「温州」とついているため、原産地は中国と誤解されています。中国南東部にある浙江省に温州があります。温州はカンキツ類の有名な産地として知られていたので、その名前にあやかって「温州みかん」とつけられたのではないかと推測されています。ウンシュウミカンは、400年ほど前に鹿児島県長島で生まれた純粋の日本原産種です。

 ウンシュウミカンは手軽に食べられて美味しいだけでなく疲労回復やビタミンの補給に効果的な果物です。スポーツや肉体労働により消費されたグリコーゲンを回復させるには、果糖やブドウ糖などの炭水化物の摂取とともに、クエン酸を一緒に摂取するとグリコーゲンの回復を早められます。ウンシュウミカンには糖とクエン酸の両方が豊富に含まれています。

 また、運動すると体内のビタミンCが大量に消費されるので、ビタミンCの補給が必要となります。ウンシュウミカンにはビタミンCが70mg/200gも含まれています。ビタミンCは、抗酸化作用があり、コラーゲンの形成に関与することから、お肌のしみ、そばかす、しわの予防に効果があります。ウンシュウミカン200gは、果実2個分に相当し、これだけで、一日に必要なビタミンCの所要量を70%も満たせます。

 さらに、スポーツなどでエネルギーを大量に消費したときは、疲労回復を早めるために炭水化物代謝に関与するビタミンB1を普段より多く摂取することが大切となりますが、ウンシュウミカンにはビタミンB1が0.18mg/200g入っています。そのため、2個食べるだけで、一日のビタミンB1の所要量を男性で16%、女性で23%満たせます。

 ビタミンCやビタミンB1は、水によく溶けます。そのため、調理すると約40%も失われてしまうので、食生活における摂取不足に注意が必要なビタミンです。ウンシュウミカンは、果物かごから気軽にとって、手軽に生のまま食べられるので、これらのビタミンの供給源として優れています。

 日本人の食事で不足しがちなミネラルとして鉄とカルシウムがあげられています。ウンシュウミカンには、これらミネラルはさほど多くはありませんが、鉄やカルシウムの吸収を促進するクエン酸が豊富に含まれています。

 ビタミンAは、妊婦や授乳婦に対して特に重要なビタミンです。欠乏すると胎児に発生異常が生じることが知られているので、妊婦は60μg、授乳婦は300μg余分に摂取することが大切であるとされています。ウンシュウミカンには、カロテンが2000μg/200g含まれています。これをビタミンAに換算すると340μg/200gとなります。ビタミンAの一日に必要な所要量は、男性で600μg、女性で540μgとされているので、たった2個食べるだけで、それぞれ57%、63%も満たすことができます。

 このように、ウンシュウミカンはビタミンの補給源として、とても効果的な果物です。




□ ミカンの選び方

 甘くて美味しいウンシュウミカンはへたの部分が細く、果実が扁平で、果皮のダイダイ色が濃く、ずっしりと重い果実です。大きさは小から中位のものを選んで下さい。ウンシュウミカンには貯蔵性があるので涼しいところにおいておけばかなり長く保存できます。




□ 紀伊国屋文左衛門とミカン

 みかんと言えば紀伊国屋文左衛門(きのくにや・ぶんざえもん、寛文9年(1669)?−享保19年(1734))が思い出されます。文左衛門は、江戸でみかんが不足しているとの情報を得て、嵐の中、弁財船で故郷である紀伊国(和歌山県)のミカンを江戸にはこび、帰りの船で江戸から塩鮭を上方に運送して財をなしたと伝えられています。後に、このお金を元手に木材商となり、巨万の富を得たとされています。文左衛門が運んだみかんは、今のウンシュウミカンとは異なり、「小みかん」で、重さは30〜60g位のミニサイズで、種が多く含まれていますが甘くて香りがあるため当時、人気があったそうです。

文左衛門がみかんを運んだ江戸時代の弁財船が下記のサイトに展示されています。
http://www.mikan.gr.jp/sisetu/siryoukan/kannnai/benzaisen/index.html

紀伊国屋文左衛門のお墓は下記のサイトでみられます。
http://www.hakaishi.jp/tomb/02-2.html




□ 今週のレシピ

○ミカンソースの焼きプリン
・材料(約4人分)
 プリン:果実(温州みかん) 1個、生クリーム 240cc、牛乳 140cc、グラニュー糖 45g、水 大さじ1杯、卵黄 3個分
 ミカンソース:果実の絞り汁 2個分、みかんの皮 適量、グラニュー糖 1/3カップ、水 1/3カップ、コーンスターチ
小さじ3/4杯
・作り方と料理の写真は、下記の全農愛媛県本部のミカンサイトで
 http://www.e-mikan.ne.jp/mikanhiroba/recipe/recipe02.html

○白菜とミカンのサラダ
・材料4人分
 白菜 1/8株、温州みかん 2個、キュウリ 1本、塩 小さじ2杯、レーズン 大さじ4杯
 <ドレッシング>
 レモン汁 1/2個分、サラダ油 大さじ1杯、塩 小さじ1杯、コショウ 少々、粒マスタード 小さじ2杯
・作り方と料理の写真は下記のサイトで
http://woman.excite.co.jp/kondate/regulars/276/040207_3.dcg




□ クイズに答えてフルーツトランプを当てよう

 「毎日くだもの200グラム!」のホームページ(下記)では、クイズとアンケートに答えると、抽選で毎月20名に「オリジナルフルーツトランプ」が当たります。応募してみてはいかがでしょうか。
http://www.kudamono200.or.jp/



□ 「キレイの秘訣は野菜とくだもの」イベント盛況

 福岡市内で、10月17日に開催した「九州くだもの・やさいセミナー」(青果物健康推進委員会、九州農政局主催)には、女性を中心に講演に約300人、クイズやトークショーに2000人が立ちよりました。



☆ 編集部より ☆

 果物の健康機能性を明らかにするためにボランティア試験(ヒト介入研究)が始まりました。そのため、これから7週間、果物が食べられなくなります。研究のためとはいえ、果物の秋を満喫できないのはつらいです。(tnk)

 「16年産みかん情報(No.5)(全国果実生産出荷安定協議会かんきつ部会)」によると、極早生みかんの品質(大田市場及び大阪本場・10月15日調査)は、ほぼ平年並みとのことです。これからみかんがどんどん出てきますが、疲労回復、ビタミン補給のためにしっかり摂りましょう。(N)


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