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□□■ 果物&健康NEWS Vol.37 ■□□
■ 2004年11月29日(月) ■
みなさん、こんにちは!
今回はアルツハイマー病の予防についてです。
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毎日くだもの200グラム以上食べましょう!
公式ホームページは http://www.kudamono200.or.jp
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◇ 果物でアルツハイマー病の予防
◇ 今週のレシピ
◇ 編集部より
□ 果物でアルツハイマー病の予防
わが国では、高齢化が急速に進んでいます。しかし、いくら寿命が長くなっても、痴呆状態では本人も周りの人も喜べません。そのため、「死ぬまで元気でいること」が、最高のことだと言われています。近年、わが国では、アルツハイマー病が多くなってきていると報告されています。
脳が病的に萎縮し、高度の知能低下や人格の崩壊がおこるアルツハイマー病は、ゆっくりと発症し、徐々に悪化していきますが、初期の段階では運動麻痺や感覚障害などの神経症状はおきません。また、本人は病気だという自覚がないのが特徴です。
症状としては、まず「もの忘れ」があげられます。最初、古い記憶は比較的保たれていますが、新しい出来事が覚えにくく、忘れやすいという特徴があらわれます。病気が進むと、もの忘れのために生活に支障をきたすようにさえなります。また、「判断力の低下」もみられ、さらに時間、場所、人物の判断がつかなくなります。
アルツハイマー病の患者を対象とした食事調査によると、肉は食べるが、果物や野菜、魚を食べず、好きなものを食べ続ける。小食で、食事の代わりにお菓子を食べる人に多いという結果がでています。
オランダで行われた疫学調査(55才以上、5,395人)によれば、食事からビタミンEやCを多く摂取しているグループと少ないグループと比較した時、アルツハイマー病の発症が少ないと報告されています。アメリカで行われた調査(815人、65才以上)でも食事からのビタミンEの摂取はアルツハイマー病のリスクを下げると報告されました。さらに、アメリカで行われた2,889人(65-102才)の疫学調査の結果、ビタミンEの摂取は老人の記憶力減退を軽減すると報告されています。また、小規模ですが、スペインで行われた男性34人、女性86人(65-91才)を対象とした研究では、血液中のビタミンE含量と認識力との間には正の相関が認められたことから、ビタミンEの摂取が推奨されています。さらに、葉酸の摂取量が少ないと血液中のホモシステイン濃度が高まり、アルツハイマー病になるリスクが上昇することから、アルツハイマー病の予防には葉酸の摂取が必要であるとしています。
アルツハイマー病についての研究をレビューしたフランスのボンヌフォア(Bonnefoy)博士は、「現在のところ厳密な科学的証明はされていないが、果物の摂取は推奨されて良い」と述べています。なぜなら、果物には、アルツハイマー病に効果的なビタミンCやE、葉酸を豊富に含むからです。
□ 今週のレシピ
○ ルネッサンス風オレンジアップルパイ
【材料】
23cmのパイ生地、中位のオレンジ 5個、水 3カップ、
はちみつ 1カップ、1/2個の小さいレモンからの果汁、
皮と芯を除いた中位のリンゴのスライス 4個、
ブラウンシュガー 1/2カップ、塩 小さじ1/8杯、
シナモン 小さじ1/4杯、ジンジャーの粉末 小さじ1/8杯、
ローズウオーター小さじ1杯に液糖を小さじ1杯を混ぜたもの
【作り方】
1)パイ生地を220℃のオーブンで10分間焼き、さましておきます。
2)種を除いたオレンジをできるだけ薄くスライスします。
3)大きな片手鍋に水、はちみつ、レモン果汁入れて混ぜ、沸騰させます。
4)次に、オレンジのスライスを入れ、ふたをして、少し火を弱めて、オレンジの皮が柔らかくなり、つぶれるまで、約2時間ぐつぐつ煮込みます。
5)ボールの中にブラウンシュガー、塩、スパイスを入れ混ぜます。
6)次に、りんごのスライスを入れ均一になるまで軽く混ぜ合わせます。
7)パイの上にリンゴのスライスを層になるようにおき、次に、オレンジのスライスを重ねます。果物がなくなるまで繰り返します。
8)パイ生地でふたして縁をクリンピングします。数カ所切れ目を入れ、ローズウオーターをふたの部分に塗ります。
9)180℃のオーブンで1時間、焼くと出来上がります。
☆ 編集部より ☆
高齢化社会を迎える我が国において、「死ぬまで元気」は、健康についてのキーワードとしてさらに重要度が増してくるように思います。そうした面でも果物による予防効果についての証拠がさらに蓄積してくるものと期待しています。(tnk)
疲れたときに少し甘い物が欲しくなるときがありますが、自然の甘みに加え、ビタミン、ミネラルを補給できる果物を、いつも食卓に。(N)
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