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□□■ 果物&健康NEWS Vol.45 ■□□
■ 2005年2月18日(金) ■
みなさん、こんにちは!
今週は「アメリカ人のための食生活指針2005」についてです。
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毎日くだもの200グラム以上食べましょう!
公式ホームページは http://www.kudamono200.or.jp
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◇ アメリカ人のための食生活指針2005
◇ 今週の給食レシピ
◇ 食育コーナー
◇ 健康ニュース
◇ 読者から
◇ 編集部より
□ アメリカ人のための食生活指針2005
アメリカ政府は2005年1月12日に「アメリカ人のための食生活指針2005」(Dietary
Guidelines for Americans 2005)を発表しました。この食生活指針では、果物を1日2カップ(4サービング:約320g)食べるよう勧めています。
アメリカ保健福祉省(HHS)と農務省(USDA)は共同して作成した新しい食生活指針は、DASH食事摂取プラン(「果物&健康NEWS」17〜19号参照)とUSDAの食事ガイドをもとにしています。このガイドラインの目的は、アメリカ人が、今まで以上に健康的で長生きできるように、科学的研究成果をベースとして作成されました。特に、適切な食生活による心臓病、糖尿病、ガンなどの生活習慣病の予防にポイントをおいています。
現状は、栄養バランスが不十分で、また、多くのアメリカ人はカロリーの摂取過多のためおよそ3人のうち2人が太りすぎか、肥満体で、さらに、半分以上のヒトが運動不足です。そのため、栄養バランスの良い食事の摂取、身体的活動の強化、摂取総カロリーのコントロールによる体重の適正化が強調されています。
−食生活指針のアウトライン−
○ 推奨する食事摂取基準:
*十分な量の果物と野菜を摂取する必要があります。1日の総カロリーを2,000kcalとした場合、果物を2カップ、野菜を2.5カップ摂取しましょう。
(注)今回のガイドラインでは単位にカップを導入しています。5 A DAY運動などで用いられてきたサービングとカップとの関係は以下の通りです。
1サービング=1/2カップ
従って果物2カップをサービングで表すと4サービングとなります。
*全穀粒製品は、1日当たり3オンス(85g)以上摂取しましょう。そして、全穀粒のうち少なくとも半分以上は精製されていない穀粒を摂取しましょう。
*食物繊維の豊富な果物、野菜、および全穀粒を積極的に摂取しましょう。
*無脂肪または低脂肪の牛乳を1日当たり3カップ摂取しましょう。
*飽和脂肪酸は総カロリーの10%以下にしましょう。また、コレステロールとトランス型脂肪酸は1日当たり300mg以下にしましょう。
*脂肪の摂取量は総カロリーの20〜35%の間になるようにしましょう。
また、不飽和脂肪酸が豊富なナッツ、魚、ベジタブルオイルから出来るだけ多く摂取しましょう。
*ナトリウムの量を1日当たり2,300mg(食塩として小さじ1杯)未満にして下さい。そして、同時にカリウムの豊富な果物と野菜などを摂取しましょう。
○ 体重の管理:
生活習慣病予防のため体重を適正に保つ必要があります。そのため、栄養バランスを保ちながら総カロリーを減らす必要があり、1日当たり2000kcalを推奨しています。
○ 身体的活動:
運動は、精神を安定化させ、健康な身体を作ります。そのため少なくとも1日30分以上の運動が必要です。
この新ガイドライン(Dietary Guidelines for Americans 2005)については下記のWEBサイトで見ることが出来ます。
http://www.healthierus.gov/dietaryguidelines
□ 今週の給食レシピ
○ アップルサンド
簡単で短時間で作れる保育園定番おやつ。
・材料(4人分)
餃子の皮 16枚、りんご 1個、砂糖 大さじ1杯、マーガリン 適量
・作り方とできあがりの写真は下記のサイト
http://www.admcom.co.jp/wanpaku/cook/cook014.html
○ フルーツヨーグルト
くるみ保育園の給食レシピ。たくさんの果物が入ったヨーグルトです。
・材料(4人分)
プレーンヨーグルト 200g、いちごジャム 30g、りんご 40g、バナナ 80g、もも缶
60g、みかん缶 60g
・作り方とできあがりの写真は下記のサイト
http://www.kurumi-hoikuen.or.jp/kyusyoku/kyusyoku_dtl_015.htm
□ 食育コーナー
中国四国農政局では、「「食を考える月間」の取り組みの一環として、「ふるさとの『食』再発見ツアー」を1月29日(土)岡山県瀬戸内市長船町で開催しました。抽選で選ばれた親子11組24名は、調理体験、農作業体験など、地元農家の方と交流しながら、食やその生産現場である農業・農村でいろいろな体験をしました。
上記のツアーの経過が写真入りで下記のサイトで紹介されています。
http://www.chushi.maff.go.jp/syokuiku/furusato/furusato.htm
□ 健康ニュース
心臓血管疾患に係わる因子と痴呆との関係について、1964-1973年に健康であった8,845人(40-44歳)を対象に追跡調査(コホート研究)がアメリカで行われました。その結果、1994-2003年に心臓血管疾患の危険因子である高コレステロール、糖尿病、高血圧、喫煙のうち1つの因子をもつ人の痴呆のリスクは、20-40%高くなることが分かりました。また、4つの因子を同時にもつ人の痴呆症になるリスク(2.37)は、1つしかもたない人(1.27)の2倍以上になります。
文献:Whitmer, RA, et al., (2005) Midlife cardiovascular risk factors and
risk of dementia in late life. Neurology. 64:277-281.
□ 読者から
○ いつも興味深く拝見しています。果物の消費拡大につながる機能性については、仕事柄よくチェックしているのですが、自分もたくさん摂りたいと思ってもやっぱり果物って高いですよね。海外のように野菜のように気軽に購入できるような「カジュアルフルーツ」(?)がたくさんあればいいなと思いますが・・・。(バナナは良く買います。)でも、生産者の採算に合わないかもしれませんね。 (果物好きより)
☆ 編集部より ☆
アメリカの新しい食生活指針では果物を2カップ、おおよそ320g摂取することを勧めています。私たちの運動にだんだん大きな風が吹いてきているように思います。でも、その風に乗れるのでしょうか。地道に地道に活動していきます。(tnk)
食生活指針(平成12年3月、文部省、厚生省、農林水産省決定)に、「たっぷり野菜と毎日の果物で、ビタミン、ミネラル、食物繊維をとりましょう」とあります。果物のさまざまな健康機能性等の知識を得、毎日くだもの200g以上の摂取を実践しましょう。
(N)
果物&健康NEWS ご愛読に感謝申し上げます。
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ご協力に感謝いたします。 編集長 敬白
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