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□□■ 果物&健康NEWS Vol.51 ■□□
■ 2005年4月1日(金) ■
みなさん、こんにちは!
さくらが咲きはじめました。満開まであと少しです。
今週は新たな果樹農業振興基本方針についてです。
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毎日くだもの200グラム以上食べましょう!
公式ホームページは http://www.kudamono200.or.jp
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◇ 新たな果樹農業振興基本方針について
◇ 糖尿病のためのフードガイドピラミッド
◇ 食育コーナー
◇ 今週の給食レシピ
◇ 編集部より
□ 新たな果樹農業振興基本方針について
農林水産省は、食料・農業・農村政策審議会果樹部会での約1年間の議論を経て、今後の果樹農業の振興に関する基本的な方向となる「平成27年度を目標年度とする果樹農業振興基本方針(以下「基本方針」という。)」を策定しました。ここでは、我が国の果樹政策の指針となる新しい基本方針の概要を説明します。
我が国の果樹農業は、中山間傾斜地を中心に立地し、付加価値の高い農業を展開しておりますが、近年、高齢化の進展や耕作放棄地の増加等生産基盤の脆弱化が加速しています。特に生産現場の皆様方には、厳しい状況を痛感されているのではないでしょうか。
果実は、国民に豊かで潤いのある食生活をもたらすとともに、健康の維持に欠くことのできないビタミン、ミネラル、食物繊維等各種の栄養成分や機能性成分の重要な供給源であり、国民の健康志向が高まるなか、これらに対する認識が高まっています。しかし、実際、果実及び果実製品の需要は、概ね横ばい傾向で推移しており、特に若年層を中心とした食の簡便化志向を背景とする果実離れ等により、需要が伸び悩んでいます。
このような厳しい状況を踏まえ、新しい基本方針では、今後の果樹農業の方向として、豊かな食生活、健康の維持増進を図る上で欠くことのできない果実の重要性を踏まえ、担い手が中心となって多様な消費者ニーズに的確に対応した生産・販売活動が行えるよう、果樹産地の構造改革等を進めていくことが必要であるとしています。
果樹農業振興基本方針の全文は、下記の農林水産省のサイトで見ることができます。
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20050330press_8b.pdf
□ 糖尿病のためのフードガイドピラミッド
アメリカ糖尿病協会(American Diabetes Association)は、糖尿病患者のためのフードガイドピラミッド(Diabetes
Food Pyramid)を公表しています。このガイドは、糖尿病を患う人々に何を食べたらよいかを分かりやすく知ってもらうために作成されました。
このガイドでは食品を6つのグループに分け、下部に最も多く摂取する必要がある穀類、デンプングループをおき、上部に、摂取量が最も少ない油脂、菓子、アルコールを配したピラミッドとなっています。各食品グループに示されているサービング量の下限値で食品を摂取すると、およそ1600カロリーとなり、上限値で摂取すると、およそ2800カロリーになります。
糖尿病のためのフードガイドピラミッドは、アメリカ農務省(USDA)が作成しているフードガイドピラミッドとほとんど同じですが、サービングサイズや分類など、いくつかの点で少し異なっています。その違いは、糖尿病のためのフードガイドピラミッドが、食品に含まれている炭水化物とタンパク質の含有量を基準として作成されているためです。
例えば、エンドウなどのデンプン質の野菜は、糖尿病のためのガイドでは野菜グループではなく、穀類、デンプングループに含まれています。チーズも糖尿病のためのガイドでは、ミルクグループではなく、肉のグループに分類されています。パスタやめしのサービング値は、糖尿病のガイドでは1/3カップですが、USDAのガイドでは1/2カップとなっています。果実ジュースは、糖尿病のガイドでは1/2カップですが、USDAのガイドでは3/4カップです。
○穀類、デンプン(1日当たりのサービング量:6-11)
穀類、デンプングループは炭水化物を豊富に含んでいます。また、
じゃがいも、とうもろこし、えんどう、インゲンマメなどのデンプン質
の野菜はこのグループに分類します。
・穀類、デンプンの1サービングは:
パン 1切れ、 米かパスタ 1/3カップ、
ポテト、エンドウ、コーン 1/2カップ
○果物(1日当たりのサービング量:2-4)
果物は多くのビタミン、ミネラル、食物繊維を含んでいます。
・果物の1サービングは:
小玉の新鮮果物 1個、 ドライフルーツ 大さじ2杯、
メロンかラズベリー 1カップ、 イチゴ 1 1/4カップ、
果物の缶詰 1/2カップ
→従って、大きなリンゴなら1日あたり1個から2個となります。
○野菜(1日当たりのサービング量:3-5)
野菜はビタミン、ミネラル、食物繊維を含んでいます。
○ミルク(1日当たりのサービング量:2-3)
無脂か低脂肪の乳製品を選んでください。
○肉類(1日当たりのサービング量:4-6オンス)
肉のグループには牛肉などのほか、魚、卵、豆腐、乾いた豆、チーズや
ピーナツバターなどを含んでいます。
○脂肪, 菓子、アルコール(1日当たりのサービング量を出来るだけ少なくする)
ポテトチップ、キャンディ、クッキーの栄養価は高くはありません。
そのため、特別な御馳走のためにだけにしてください。
下記のサイトに糖尿病のためのフードガイドピラミッドの写真があります(英語版)
http://www.diabetes.org/nutrition-and-recipes/nutrition/foodpyramid.jsp
□ 食育コーナー
食育の実践の場として、三重県では保育園または学校を「食育モデル園(校)」として指定しています。「食育のモデル園(校)」では、食教育を通じて、「食べる楽しさ」「いのちの大切さ」を伝え、食・食物への関心を高めることにより、生涯を通じて健全な食生活を営める力を養うこととしています。
地域の特産品である「みかん」をテーマに、生産や栽培の過程を知る食育モデル園での実践例
http://www.pref.mie.jp/khoken/hp/syokuiku/model2.html
きなん食育モデルプログラム−保育園版は下記のサイトから
http://www.pref.mie.jp/khoken/hp/syokuiku/h15_pro4.html
□ 今週の給食レシピ
出雲市立学校給食センターがおすすめする給食メニューです。
○ りんごとレタスのサラダ
材料(5人分)
リンゴ、レタス、キュウリ、キャベツ、ドレッシング用調味料
作り方は下記のサイトに
http://fish.miracle.ne.jp/izkyu/huku-no7.htm
○ フルーツポンチ
材料(5人分)
リンゴ、バナナ、キウイフルーツ、ミカン缶、パイン缶、団子の粉、水、砂糖
作り方は下記のサイトに
http://fish.miracle.ne.jp/izkyu/deza-no1.htm
☆ 編集部より ☆
「夢みて行い、考えて祈る」(故山村雄一元大阪大学総長)。研究とは何かを表現した名言です。故山村氏は免疫学の研究者ですが、果物の研究にも当てはまると思っています。(tnk)
新年度となりましたが、各所、異動で新任地等へ赴く方が多いことと思います。新任地においても、引き続き毎日くだもの200g以上を食べて、健康で益々のご活躍を!(N)
果物&健康NEWS ご愛読に感謝申し上げます。
無断転載は、引用を含めて、お断りします。
ご協力に感謝いたします。 編集長 敬白
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