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□□■ 果物&健康NEWS Vol.53 ■□□
■ 2005年4月15日(金) ■
みなさん、こんにちは!
今週はブルーベリーの健康機能性についてです。
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毎日くだもの200グラム以上食べましょう!
公式ホームページは http://www.kudamono200.or.jp
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◇ ブルーベリーの健康機能性
◇ 今週の給食レシピ:ブルーベリー蒸しケーキ
◇ 健康ニュース−脳の活性化でアルツハイマー病予防
◇ 食育コーナー
◇ サイト紹介
◇ お知らせ:果樹研究所・花き研究所一般公開日
◇ 編集部より
□ ブルーベリーの健康機能性
ブルーベリーの特徴は、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが200mg/200gと非常に多く含まれていることです。そのため、ブルーベリーは目によいとされています。目の網膜には、ロドプシンという紫色の色素があり、これが光の刺激を受けたとき脳に信号を伝えて「見える」と感じさせます。強い光を受けたり、長時間目を酷使したり、加齢などによって、ロドプシンは分解され減少します。アントシアニンはロドプシンの再合成を助けるはたらきがあるため、ブルーベリーは、弱い光の中での視力を改善し、眼精疲労を回復する効果があると多数報告されています。一方で、アントシアニンの効果には、統計的な有意差は認められないとする報告もあります。しかし、この報告においても、視力の改善が見られた人もいました。
また、ブルーベリーにはビタミンEが3.4mg/200g含まれており、200g摂取すると一日の食事摂取基準(8mg/30-49歳)の43%も満たすことができます。食物繊維も6.6g/200gと多く、果物の中では最も高いグループに属しています。食事摂取基準では食物繊維の目安量として20〜26g/日(30-49歳)の摂取が求められていますが、日本人の摂取量は14〜15g/日で、摂取基準に足りません。そのため、通常の食事にブルーベリーを200g付け加えると、食物繊維を十分に補うUl_008.htm">http://www.kurumi-hoikuen.or.jp/kyusyoku/kyusyoku_dtl_008.htm
□ 健康ニュース−脳の活性化でアルツハイマー病予防
アメリカでは、およそ450万人がアルツハイマー病にかかっています。特に、65〜74歳のうち20人に1人はこの病気です。そのため、アルツハイマー病の予防に大きな期待が寄せられています。
人のアルツハイマー病に類似する症状が出るように遺伝子を組み換えたマウスを、遊具つきのかごで飼育すると、病気の原因物質であるβ-アミロイドが脳内に沈着しにくいことが、シカゴ大学などの実験で明らかになりました(文献)。運動などによる脳の活性化がアルツハイマー病の進行を遅らせる可能性を示す成果です。
アルツハイマー病になると、脳内にβ-アミロイドが沈着するため神経細胞が死んでしまい、その結果、脳が萎縮します。研究チームは、アルツハイマー病を発症するように組み換えた生後1カ月のマウス16匹のうち、9匹は走行回転車やトンネルなど遊具付きのかごに入れ、対照の7匹は同じ大きさのかごで、ゆったりした環境だが遊具のない状態で5カ月間飼育しました。
実験の結果、遊具付きかごのマウスのβ-アミロイド沈着量は、遊具がないマウスの約4割しかありませんでした。特に、運動量が多かった3匹の沈着量は、残りのマウスの約3分の1に過ぎませんでした。
また、β-アミロイドを分解する酵素ネプリライシンは、加齢やアルツハイマー病の進行とともに減少することが知られています。今回の実験では、遊具付きかごのマウスの脳内では、このネプリライシンの濃度が、遊具なしマウスのほぼ倍になっていました。さらに、遊具付きかごのマウスでは、新しい血管ができたり、学習や記憶に関係するタンパク質の遺伝子が発現しているなどが見つけられました。
以上のことから、運動など脳を活性化する環境では、ネプリライシンが多く生成され、脳内のβ-アミロイド分解が促進されると考えられています。研究チームのSisodia博士は、「クロスワードパズルや読書など精神活動も、運動と同様に脳を活性化すると考えられます。心をアクティブに保つことが潜在的な老化やアルツハイマー病を避けるのに重要です」と述べています。
美味しい果物を食べた後の満足感・充足感も、脳を刺激し、活性化させるのではないでしょうか。「(果物など)初物を食べると寿命が75日延びる」の諺もあります。
【文献】 Lazarov, O., et al., (2005) Environmental enrichment reduces Abeta
levels and amyloid deposition in transgenic mice. Cell. 120:701-713.
□ 食育コーナー
○ 地域や家庭、学校、農家が食育活動にどの様にかかわればよいかについて、日本農業新聞が、「ワクワクドキドキ食の学校」の中で7つの提言をしています。
1.料理をさせよう。2.自分の畑を持とう。3.食の情報語ろう。
4.里山で遊ぼう。5.田んぼを観察しよう。6.直売所に立とう。
7.農家先生を増やそう。
提言は下記のサイトで。具体的な活動についても豊富に紹介されています。
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/special/sp_02/index.html
○ 「みんなで摘み取ったブルーベリーが給食に出たよ」。
農業体験と給食体験が一体化した群馬県沼田市役所の取り組みです。サイトは下記。
http://www.gunma.info.maff.go.jp/muratomati/h16
/genchi1607.htm#1607_3
□ サイト紹介
各国の農業事情等を調らべる時に有効な資料としてアメリカCIAが公表しているThe
world fact bookと外務省の各国・地域情勢が役に立ちます。
○ アメリカCIA(Central Intelligence Agencey: アメリカ大統領直属の中央情報局)のサイトは下記です。データ内容が豊富で、新しい数値が記載されています。
http://www.odci.gov/cia/publications/factbook/geos/xx.html
上記サイトの画面上部にあるSelect a Country or Locationからプルダウンメニューで目的の国を選びます。手始めに、JAPANを調べてみてはいかがでしょうか。知らなかった情報があるかも知れません。
○ 外務省が公開している各国・地域情勢のサイトは下記です。海外安全情報についても調べられます。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/index.html
□ お知らせ:果樹研究所・花き研究所一般公開日
日時:平成17年4月20日(水曜日)午前10時から午後4時まで
会場:(独)農研機構果樹研究所・花き研究所(茨城県つくば市藤本)
テーマ:「みつけよう花と果物の不思議」
接ぎ木技術実演やミニ講演などが予定されています。ぜひおいで下さい。
下記のサイトに案内が記載されています。
http://www.fruit.affrc.go.jp/announcements/kokai
/tsukuba/h17/2005annai.html
☆ 編集部より ☆
つくばでは、サクラの花を散らす冷たい雨が降りました。東北・北海道では今年の豪雪でリンゴなどの枝がかなり折れたようです。生産量に響かないと良いのですが。(tnk)
果樹栽培農家のみなさんは、主に夏から秋にかけて収穫される様々な果樹の手入れで忙しくなってくると思います。今年も多くの方々が、新鮮でおいしい各産地の果実を楽しみにしていますので、よろしくお願いいたします。(N)
果物&健康NEWS ご愛読に感謝申し上げます。
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ご協力に感謝いたします。 編集長 敬白
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