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第58回 果物は女性の心をとらえているか?//キッズQ:イチゴが果物ならトマトだって果物じゃないの?

  



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□□■ 果物&健康NEWS Vol.58 ■□□
   ■  2005年6月3日(金)   ■


みなさん、こんにちは!
今週の特集は、果物は女性の心をとらえているか?です。
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毎日くだもの200グラム以上食べましょう!
公式ホームページは http://www.kudamono200.or.jp



:::■ メニュー ■::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


 ◇ 果物は女性の心をとらえているか?−アンケート結果その2
 ◇ キッズQ:イチゴが果物ならトマトだって果物じゃないの?
 ◇ 今週のレシピ
 ◇ 第2回食料自給率向上協議会関連資料
 ◇ 編集部より



□ 果物は女性の心をとらえているか?−アンケート結果その2

 少々刺激的なタイトルですが、前回に引き続いて果樹研究所公開日アンケート結果について紹介します。今回の質問事項は「健康のためを意識して食べている食品はありますか。」です。残念ながら、果物はバナナを除いて前回とあまり変わらない数値でした。

 果物は高血圧予防には約8割の方が、心臓病予防に対しては約6割の方が効果ありと認識しています。果物の健康機能性の情報は消費者に伝わっていると考えられますが、消費行動にはまだ結びついていないように思われます。

 何故でしょうか。前号と同様に女性の支持が予想より少ないためではないかと思われます。肥満、便秘、冷え性、お肌に対する効果が認められる食品に、女性の関心が高いことが様々な調査で明らかとなっています。男性に比較して女性の支持の多い納豆はその効果がうまく伝わっているように思います。例えばgoogleで「納豆 便秘」を検索すると66,100件ヒットしますが、「みかん 便秘」では半分以下の27,900件です。メルマガでも紹介してきたように果物もそうした条件を十分満たしているのですが、あまり知られていないようです。

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問 健康のためを意識して食べている食品はありますか(複数回答可)
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       全体 (2000年調査) 男性  女性
りんご    50.5% (49.1%)    45.8% 52.8%
バナナ    48.7% (40.4%)    43.4% 51.3%
みかん    37.8% (41.5%)    38.6% 37.4%
ブルーベリー 31.8% (28.2%)    27.4% 33.9%
ぶどう     8.4% (11.4%)    7.5%  8.8%
ワイン     7.1% (9.9%)     6.3%  7.4%
ザクロ     2.6% (6.7%)     0.6%  3.4%
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納豆     62.4% (53.2%)    53.3% 66.8%
お茶     52.2% (57.6%)    42.8% 56.6%
みそ     31.4% (30.6%)    20.8% 36.6%
サツマイモ  19.3% (23.7%)    13.9% 22.1%
玄米     13.8% (9.0%)     9.6% 15.9%
ココア    11.2% (15.2%)    5.7% 13.5%
麦       7.5% (8.9%)     4.8%  9.0%
特になし    2.0% (9.0%)     3.3%  1.4%
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アンケート総数:1,077名(2000年のデータは1,860名)
男女比率:男性30.8%(37.2%)、女性67.3%(55.4%)




□ キッズQ:イチゴが果物ならトマトだって果物じゃないの?

 イチゴは消費者に近い分類では果物でした(前回57号)。では、トマトはどうでしょうか。「赤くてかわいいから」「生でそのまま食べられるから」と考えれば、イチゴと同じでトマトも果物ではないでしょうか。「果物でも野菜でもどっちだっていいや」と思っている人もいるかも知れません。ところが、歴史上「トマトは野菜か果物か」について裁判で争われたことがあります。

 南北戦争(Civil War:1861年-1865年)が終わった19世紀末の1883年にアメリカ合衆国で、野菜の輸入に対して10%の関税(税関で徴収する税)をかけました。ただし、この法律では未熟、成熟、乾燥した果物は除外されました。また、法律には野菜とは何かが記載されていなかったので争いになりました。

 1886年の春に西インド諸島から輸入され、ニューヨークの港で徴収された関税に対して、1887年に訴訟が起こされました。トマトは果物なので支払った関税を返してほしいと訴えました。皆さんが裁判官ならどう判断しますか。

 長く野菜と果物で商売している二人の証人が呼ばれ意見を述べました。最初の証人は、貿易や商売上で、野菜と果物を分ける明確な定義はないと証言しました。もう一人の証人も、貿易上では野菜と果物は区別していないと証言しました。ただ、果物には種が入っていると理解していると答えました。次に、いくつかの辞書の定義が読み上げられました。ウエッブスター大辞書では、野菜として「キャベツ、カリフラワー、カブ、ジャガイモ、エンドウ豆、インゲン豆およびこれらと類似したもの」と列挙されていました。

 以上のように、証拠調べは簡単に終わったのですが、判決が出されたのは1893年でした。裁判官も悩んだことと思います。判決は次のようになりました。「訴状では、トマトは種を含んでおり、水分が多いので果物であるとして、税の返還を求めている。しかし、トマトは野菜から区別して果物であることを示す証拠はない。また、植物学的につる性植物に実るものを果物と定義していると原告は訴えているが同じつる性植物のキュウリやそら豆などは、一般的に野菜と考えられている。さらに、トマトは、ジャガイモやニンジン、キャベツ、セロリなどと同様にスープの中に入れたり、肉や魚と一緒に食べているので、デザートとして食べている果物とは異なる。」とし、トマトは果物ではなく野菜であるとの判決を下しました。

 皆さんは裁判官の意見に同意しますか。トマトは野菜か果物かみんなで討論してみましょう。また、どのように法律が作られていたらこの裁判は防げたかについても考えてみましょう。それから、本文中にある「ジャガイモは野菜」についても話し合ってみましょう。

【参考】 ウエッブスター(Webster dictonary)は、言語学者Noah Webser(1758-1843)が1828年に公刊した大辞書です。




□ 今週のレシピ

○山芋のサラダ 梅肉ソース
 梅干の酸味にマヨネーズのコクが加わって、甘酸っぱく美味しいそうです。

材料 (1〜2人分)
 長芋 100g、梅干し 1個、マヨネーズ 大さじ2杯

作り方と写真は下記の「goo グルメ&料理」サイトで読めます。
http://gourmet.goo.ne.jp/recipes/499.asp

○ 揚げだし豆腐の梅肉添え

材料(4人分)
 木綿豆腐 2丁、片栗粉 適量、揚げ油 適量、梅干し 2個、しょうゆ 大さじ1杯、みりん 小さじ1杯、削り節 5g

作り方と写真は下記の「味の素レシピ大百科」のサイトで読めます。
http://www.ajinomoto.co.jp/recipe/condition/
menu/001521.asp?k=1&c=470&cs=1109





□ 第2回食料自給率向上協議会関連資料

 第2回食料自給率向上協議会が5月30日に開催されました。関連資料については以下のとおりです。

資料1 行動計画の取りまとめの方針
資料2 平成17年度食料自給率向上に向けた行動計画(案)
資料3 平成17年度生産努力目標の実現に向けた行動計画(案)
資料4 今後の食料自給率向上協議会の進め方(案)

サイトは下記です。
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20050530press_2b.html




☆ 編集部より ☆

 今朝、ウメ収穫の便りがテレビで放送されていました。いよいよ果物の美味しいシーズンの幕開けです。(tnk)

 もしかして、果物は甘いから太ると思ってませんか?それは誤解です。果物は重さに比べてカロリーが低い食品で、例えば、みかん100g当たりのカロリーは、ショートケーキの15%程度です。極端な過剰摂取でもしない限り「果物は太る」とは言えません。バランスの良い食事(毎日くだもの200g!)と適度な運動で、日々、健康に。(N)




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