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□□■ 果物&健康NEWS Vol.73 ■□□
■ 2005年9月16日(金) ■
みなさん、こんにちは!
特集は「長寿とくだもの」です。
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毎日くだもの200グラム以上食べましょう!
公式ホームページは http://www.kudamono200.or.jp
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◇ 長寿とくだもの
◇ 健康ニュース:長寿日本一は福岡の皆川ヨ子さん
◇ 今週のレシピ:みかん
◇ 勝ちゃんの家庭で楽しむ果物作り、こんな時どうする(第14回)
◇ 果物おもしろ記録:長寿な果樹
◇ 編集部より
□ 長寿とくだもの
「人生50年」の時代は終わり、わが国では、世界一の長寿国(男:78.64才、女:85.59才/平成16年)となりました。しかし、一方で「寝たきり」や「介護」「痴呆症」など、高齢化に伴う問題も多くなってきています。いくら寿命が長くなったといっても、「痴呆症」などが進んでは元も子もありません。そのため、「死ぬまで元気でいること」が最高のことだと言われています。
明治24-31年の日本人の平均寿命は、男性が42.8歳、女性は44.3歳でした。昭和になっても第2次世界大戦後までは50歳に届かず、50歳を越えたのは昭和22年のことでした。この頃、北欧ではすでに70歳でしたから、わずか50年間で追いつき、追い抜いてしまいました。これには乳幼児死亡率の低下や結核死の減少など、医療技術の進歩が貢献しています。しかし、もっとも本質的なことは、予防医学や栄養学の進歩が基礎になっていると考えられています。予防医学の面では、地域・職場での健康診断や人間ドックの普及、栄養学の面では、戦後の低タンパク質、低脂肪、高炭水化物食の開発途上国型の食事から、タンパク質、脂肪の摂取が増加し、タンパク質:脂質:炭水化物の比が栄養学的に適正な値に近づいたためと考えられています。こうした栄養学的な改善、予防医学が進んだのは、識字率が高いことが貢献しているとされています。
摂取する食品の重要性は、東京都老人総合研究所の10年以上の調査でも明らかとなっています。この報告から栄養とともに運動、血圧のコントロールも老化防止に有効な因子であることも分かりました。また、平成11年に健康・体力づくり事業財団が実施した100歳以上の長寿者(4,688人)を対象とした調査(百寿者調査:全国100歳以上の老人1/2サンプルの横断的研究)では、ご飯、パン、麺などの主食を男女とも約9割近くが「毎食」食べており、野菜類も「ほとんど毎日食べ」ている方が約9割を占めていました。果物は、男女とも約6割が「ほとんど毎日」摂取しており、「ほとんど摂らない」のは約3%と非常に少ないことが分かりました(表1)。また、驚いたことに、魚や甘いものを抑えて、百歳を越えられた人の好きな食品の第1位は果物でした(表2)。
以上のように、百歳を越えた人は男女ともに果物が大好きなことが分かりました。男性の長寿世界一であった福岡県の中願寺雄吉(114歳)さんは、リンゴジュースを好んで飲んでいたようです。また、長寿世界一だったオランダのHendrikje
van Andel-Schipper(女性,115歳)さんは、114歳の時のインタビューで「毎日1杯のオレンジジュースを飲んでいる」と答えています。このことだけで果物を食べていれば百寿者になれるとは科学的には言えませんが参考になる情報です。
表1 百寿者の果物の摂取頻度(%)
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男性 女性
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ほとんど毎日 60.3 64.6
1回/2日 17.3 18.1
1〜2回/週 19.7 14.1
ほとんどとらない 2.7 3.2
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表2 百寿者の一番好きな食べ物(%)
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1位 果物 18.5
2位 魚 12.3
3位 甘いもの 10.7
4位 刺身 9.5
5位 寿司 6.4
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(複数回答可:何でもおいしく食べる15.1%)
□ 健康ニュース:長寿日本一は福岡の皆川ヨ子さん
敬老の日を前に厚生労働省から発表されたデータによれば、今月末までに百歳になるお年寄りは2万5千人以上で、女性が約85%を占めています。人口10万人あたりの百歳以上の高齢者の割合は、全国平均では20.05人でした。都道府県別では、沖縄が51.43人と33年連続の1位です。次いで、高知48.57人、島根44.46人です。
長寿日本一は、福岡県赤池町の皆川ヨ子(よね)さんで1893(明治26)年1月4日生まれの112歳、男性は鹿児島市の徳田二次郎さんで110歳です。
□ 今週のレシピ:みかん
JAえひめ中央のおすすめミカンレシピ。『JA生活技術展』に出品された潮見支所松岡幸子さんの作品です。
○ みかんピラフ
○ 鯖のソテーみかんソース
○ みかんのチーズ和え
○ 鶏のジュース煮
○ みかん風味のカルパッチョ
○ 伊予御飯
○ オレンジピラフ
作り方と出来上がりの写真は下記のサイトで見ることができます。
http://www.ja-e-chuo.or.jp/public_html/cooking/mikan/mikan.html
□ 勝ちゃんの家庭で楽しむ果物作り、こんな時どうする
第14回 庭先果樹の季節作業(秋:9〜11月)
「夏くだもの」の収穫も終わり、「秋くだもの」の収穫が始まり楽しい稔りの秋です。しかし、その稔りが台無しになる台風のシーズンでもあります。そこで台風対策などを含め、庭先果樹の秋の作業について述べてみたいと思います。
1.芽接ぎ:先にもお話ししましたが、8月下旬~9月中旬は芽接ぎの適期です。苗つくり、品種の更新などをします。今年出会った美味しい果物の苗木つくりや品種更新にチャレンジしてみましょう。
2.施肥:家庭果樹では原則として肥料は年1回とします。新しい年に向けて養分を蓄える秋(10月中)か活動を開始する春先(3月までに)のいずれかに与えます。原則1回ですが、新梢の伸びが悪かったり、葉の色が薄い場合には不足分を追肥をします。化成肥料や固形肥料・有機質肥料(油かす、魚かす、乾燥鶏ふんなど)などの肥料が売られていますが、生育期間の長い果樹では少しずつ効いてくる有機質肥料を主に使用し、化成肥料などは補助的に利用します。この肥料の施し方や考え方は次回に少し詳しくお話しします。
3.台風対策:立木仕立の場合は、支柱を立てて補強したり、幹から約1m離れた所、左右2カ所に杭を打ちロープなどで引っ張っておきます。棚仕立てや垣根仕立ての場合は、枝を棚や垣根としっかり結び直し、風によって揺れるのをできるだけ防ぐようにします。
果樹栽培では防風樹や防風林の設置が栽培の上からも大切なことです。そのため、果樹農家では、リンゴ園やナシ園全体をネットで被覆したり、防風用のネットを園の周囲に張ったりします。晩生ナシの「新高」などの産地では果実を1個1個ネットや袋で枝に結わえ付ける対策をとります。
4.病害虫の防除:秋になると害虫はだんだん少なくなってきますが、病気は再発することがあります。薬剤散布などの対応が必要な場合もあるかも知れませんので注意しましょう。落ち葉は病害虫の越冬場所になりますから、集めて燃やすか、土を深さ30cm程度掘り埋めましょう。また堆肥の材料に利用することも良い方法です。
5.収穫:美味しい完熟果を楽しみましょう。
□ 果物おもしろ記録:長寿な果樹
○ 日本最古のみかんの木
日本最古のみかんは大分県津久見市にあり、樹齢850年です。みかんの元祖ともいわれるコミカン(紀州ミカン)の古木で、「尾崎コミカン先祖木」と呼ばれているとのことです。
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091101979233.html
○ 日本最古のリンゴ
青森県つがる市(旧柏村大字桑野木田)のリンゴは、樹齢127年で日本最古とのことです。明治11年に植えられた紅絞(べにしぼり)が2本、祝(いわい)が1本が現在まで残っており、今でも約40箱(7,200個)の収穫があるとのことです。
http://hello.net.pref.aomori.jp/kasiwa/sightseeing/ringo.html
○ 市野々の大クリ
岩手県九戸郡の市野々の大クリは、幹周6.55m、樹高14.6mで樹齢650年です。
http://www.kyoboku.com/47/iwate/ichi.html
○ 藤川天神の臥竜梅
鹿児島県にある藤川天神境内の臥竜梅(がりゅうばい) は樹齢千年といわれ昭和16年に国の天然記念物の指定を受けています。
http://www.satsuma.ne.jp/hokusatsu/ctv/togo/togo3.html
http://www.asahi-net.or.jp/~mr5t-tr/fujikawa1.htm
☆ 編集部より ☆
百歳を迎えられた皆様、おめでとうございます。今後とも果物をよろしくお願いします。(tnk)
食べてますか、果物。まさか、「果物の皮をむくのはせからしかー」なんて思ってないですよね。(N)
果物&健康NEWS ご愛読に感謝申し上げます。
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ご協力に感謝いたします。 編集長 敬白
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