サイト案内
メルマガ果物&健康NEWS登録
|
□□■ 果物&健康NEWS Vol.74 ■□□
■ 2005年9月29日(木) ■
みなさん、こんにちは!
特集は「関節炎とカキ、ミカン」です。
--------------------------------------------------
毎日くだもの200グラム以上食べましょう!
公式ホームページは http://www.kudamono200.or.jp
:::■ メニュー ■::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
◇ 関節炎とカキ、ミカン
◇ 今週のレシピ:カキ
◇ 健康ニュース:世界では6人に1人が太り過ぎ
◇ サイト紹介:ミカン、カキと文学
◇ 編集部より
□ 関節炎とカキ、ミカン
カキやミカンなどに多く含まれているカロテノイドの一種であるβ-クリプトキサンチンに関節炎の予防効果が見いだされました。
慢性間接リウマチ(リウマチ様関節炎)は、男性に比較して女性に多く、約3倍の罹患率です。症状の初期は、手指の朝のこわばり、関節の腫脹、貧血、発熱などがあり、次第に症状が強くなり、末期には関節が破壊される疾病です。わが国における患者数は30〜50万人と推定されており、30〜50歳代で発症しますが、現時点では、慢性間接リウマチの完全な治療法はないようですので予防が大切です。
約3万人の女性(55-69歳)を対象としてアメリカで行われた慢性関節リウマチに対する疫学調査(Iowa
Women's Health study)から、β-クリプトキサンチンの摂取量が1日当たり40μgより少ない人は多い人に比べて慢性関節リウマチ発症のリスクが33%高いことが明らかにされました(1)。
今年に入って、イギリスのマンチェスター大学のチームは、ヨーロッパで行われたノーフォーク研究(The
European Prospective Investigation of Cancer Incidence (EPIC)-Norfolk study)のデータを分析した結果、β-クリプロキサンチンを多く摂取すると慢性関節リウマチを含む炎症性多発性関節炎のリスクを低減できると発表しました(2)。
ヨーロッパに住む2万5千人以上の食習慣を調査し、カロテノイドと炎症性多発性関節炎との関係を調べた結果、ルテインやリコピンには両者の関連性は認められませんでしたが、β-クリプトキサンチンやゼアキサンチンを多く摂取している人は、発症のリスクが統計的に有意に少ないことが分かりました。
炎症性多発性関節炎の患者と健常者を比較したところ、患者は健常者に比べてβ-クリプトキサンチンやゼアキサンチンの1日の摂取量がそれぞれ40%、20%低いことが分かりました。また、β-クリプトキサンチンやゼアキサンチンを多く摂取している人は少ない人に対して炎症性多発関節炎の発生リスクがほぼ半分でした。
これらのデータは、β-クリプトキサンチンを多く含む新鮮なカキやミカンを摂取すれば慢性間接リウマチなどの炎症性多発性関節炎のリスクを軽減できることを示しています。夏から秋に変わり、カキやミカンの美味しい季節となりました。カキやミカンを毎日食べて疾病を予防し健康を維持しましょう。
【文献】
1) Cerhan, J.R., et al., (2003) Antioxidant micronutrients and risk of
rheumatoid arthritis in a cohort of older women. Am. J. Epidemiol. 157:
345-354.
2) Pattison, D.J., et al., (2005) Dietary β-cryptoxanthin and inflammatory
polyarthritis: results from a population-based prospective study. Am. J.
Clin. Nutr. 82: 451-455.
□ 今週のレシピ:カキ
「さぬき味の歳時記」(香川県農政水産部制作)の柿料理のレシピを2点紹介します。
○ 柿のみぞれあえ
材料(4人分)
柿 1個、大根 200g、すだち 1個、本しめじ 1/2パック、三杯酢(酢 大さじ2杯、砂糖
大さじ1杯、塩 小さじ1/2杯)
○ 柿の白あえ
材料(5人分)
柿 1個、砂糖 大さじ2杯強、豆腐 1/4丁、塩 小さじ1/2杯、白ごま 大さじ1杯、薄口しょうゆ
大さじ1/2杯、白みそ 40g、みりん 少々
作り方と出来上がりの写真は下記のサイトで見ることができます。
http://www.pref.kagawa.jp/nousui/aji/2/r/085.htm
□ 健康ニュース:世界では6人に1人が太り過ぎ
世界保健機関(WHO)は、9月25日の心臓病予防デーに向けて、世界では10億人以上が太り過ぎの状態とする推計を発表しました。世界の人口は約63億人(2003年)なので、約6人に1人が太っている計算になります。
31歳以上の75%以上が太り過ぎとされる国は、女性ではアメリカ、メキシコ、エジプト、トルコ、南アフリカなど、男性ではドイツ、アルゼンチン、イギリス、ニュージーランドなどです。
これまで太り過ぎは高所得の国で問題となっていましたが、現在では低・中所得の国で急増しているとのことです。高カロリーの食生活が世界的に広まったことや、労働形態の変化、交通の発達で運動不足などが急増の原因と推定しています。
現在のペースで太り過ぎの人が増えると2015年には15億人に達し、その結果、心臓病や脳卒中が増えると警告しています。
WHOのプレスリリースは下記のサイトで読めます。
http://www.who.int/mediacentre/news/
releases/2005/pr44/en/index.html
□ サイト紹介:ミカン、カキと文学
○ ミカンと文学
フルーツ大好き応援団が作成している「ミカンと文学」のサイトでは、夏目漱石の『坊ちゃん』、芥川龍之介の『蜜柑』に出てくるミカンの場面や俳句、川柳などを紹介しています。
サイトは下記です。
http://www.mint-j.com/fruit/03/3_16.htm
○ カキと文学
「男はつらいよ」第10作「寅次郎夢枕」では、木曽路を旅する寅さんが道端の柿の木からひょいともぎとって口にするシーンがあるそうです。
サイトは下記です。
http://www.mint-j.com/fruit/01/k13.htm
☆ 編集部より ☆
秋葉原コンベンションホールで開催された「TXテクノロジー・ショーケース ツクバ・イン・アキバ2005」で「リンゴによる健康維持・増進効果の解明」について発表してきました。たくさんの方に興味を持ってもらいました。メルマガの宣伝もしてきたので購読者が増えるとうれしいのですが。(tnk)
tnk先生、ebさんが立ち上げたこのメルマガは、現時点で発刊74号、約5,700名にお届けできるようになりました。今後ともtnk先生のご協力の下、より多くの方々に果物の良さを理解していただけるよう努めてまいります。(N)
果物&健康NEWS ご愛読に感謝申し上げます。
無断転載は、引用を含めて、お断りします。
ご協力に感謝いたします。 編集長 敬白
Copyright 2004-2005 Keiichi Tanaka. All rights reserved. No reproduction
or republication without written permission.
|
くだもの
はたらき
|
|