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□□■ 果物&健康NEWS Vol.101 ■□□
■ 2006年5月12日(金) ■
みなさん、こんにちは!
特集は「キッズQ:100%果汁はどうなの?」です。
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毎日くだもの200グラム以上食べましょう!
公式ホームページは http://www.kudamono200.or.jp
果樹農業は未来を拓く! Do! our BEST.
:::■ メニュー ■::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
◇ くだもの健康豆知識:ビワの選び方
◇ 今週のレシピ:ビワ
◇ キッズQ:100%果汁はどうなの?
◇ 品種紹介:カンキツ「はれひめ」
◇ 果物の歌:冷凍みかん
◇ ローマからのフルッタ通信
◇ お知らせ
◇ くだものアンケート調査から−その2
◇ 編集部より
□ くだもの健康豆知識:ビワの選び方
ビワの旬は4-6月です。ビワはオレンジ色で張りがあり、ほのかな甘さが魅力の季節感を感じさせる果物です。
ビワの選び方は、果実の色が良く、皮にツヤがあり、傷がないものがよく、表面の毛がふさふさしているものを選んでください。
果肉が柔らかく傷つきやすいので、買ってきたら冷蔵庫に入れ、なるべく早めに食べるのが一番良いでしょう。品種には「茂木」、「田中」などがあります。
□ 今週のレシピ:ビワ
JA安房温室びわ研究会婦人部のフランス風ビワ料理のレシピです。
○ 海の幸と山の幸のサラダ
【材料】
サラダ: ビワ、甘えび、ほたて、いか、いちご、きゅうり、赤玉ねぎ、かいわれ大根、塩、酒
ドレッシング: ビワ、いちご、サラダオイル、酢、マヨネーズ
○ びわとじゃがいもの冷たいスープ
【材料】
ビワ、じゃがいも、ねぎ、玉ねぎ、塩、こしょう、バター、コンソメ、生クリーム
○ ビワと鶏肉のムース仕立てファルシー
【材料】
ビワ、鶏のささみ、生クリーム、塩、こしょう、トマトソース、ナス、アスパラガス
下記のサイトで作り方と出来上がりの写真を見ることができます。
http://www.town.tomiura.chiba.jp/CEC/data/cooking.html
□ キッズQ:100%果汁はどうなの?
子供たちは100%果汁(ジュース)が大好きですが、その健康効果についてはあまり知られていません。そこで、今回は100%果汁の健康効果について紹介します。
アメリカ農務省(USDA)は、健康の維持・増進のためのフードガイドピラミッドなどで100%果汁を含む果物を沢山摂取することを推奨しています。100%果汁の健康効果についてUSDAは、生果の果物と100%果汁の栄養素等について比較検討を行い、100%果汁は果物摂取量のすべてではないが代替えできると報告しています(文献1)。
このレポートでは、100%果汁にはビタミンやミネラルが豊富であるため果物摂取推奨量の摂取に実質的な貢献をすると述べています。摂取目安は、果物の推奨摂取量の3分の1です。
最近、100%果汁の飲用は健康的な食事と関連しており、肥満とは関係しないと実験生物学会で報告されました(文献2)。アメリカ政府のデータ(National
Health and Nutrition Examination Survey data (1999-2002))を使い、2〜18歳の子ども7500人以上を対象に100%果汁を飲む子供と飲んでいない子供を比較しました。
その結果によると100%果汁を飲んでいる子供は、生果を含む果物全体の摂取量が、飲んでいない子供より3倍も多いことが分かりました。
さらに、食物繊維やビタミンC、葉酸、カリウム、マグネシウムなどの摂取量が多く、総脂肪や飽和脂肪の摂取量が少ないことも明かとなりました。このことは100%果汁を飲んでいる子供は、生果の果物も多く摂取しているなど健康的な食習慣を身につけていることを示しています。
また、体重や体格指数であるBMI値は、飲んでいない子供と同等か低いことも分かりました。このことは、100%果汁を飲用しても太らないことを示しています。2〜11歳では、100%果汁を飲んでいる子供と飲まない子供との間には体重、BMI値には差がありませんでした。12〜18歳では、飲んでいる子供は、飲まない子供より統計的に有意にBMI値が低いことが分かりました。
こうした結果は、アメリカ農務省(USDA)の研究レポート(文献1)の結果を支持しています。
5月3日に、クリントン財団(William J. Clinton Foundation)、アメリカ心臓病協会(American
Heart Association)、アメリカ飲料協会(American Beverage Association)は、公立学校に設置する飲料のガイドラインを発表しました。
科学的根拠に基づくこのガイドラインでも、小学校、中学校、高校において100%果汁の摂取が推奨されています。このガイドラインの科学的根拠は、アメリカ心臓病協会の「子供のための食事摂取基準」です(文献3)。
【文献】
1) USDA: Fruit and Fruit Juice Analysis. April 8, 2004 (Nutrition and Your
Health: Dietary Guidelines for Americans. Appendix G-2: Original Food Guide
Pyramid Patterns and Description of USDA Analyses)
2) Fulgoni, V. L. et al.: Consumption of 100% juices is not associated with being overweight or risk for being overweight in children. Exper. Biol. 2006 meeting # 139.5 (2006)
3) Endorsed by the American Academy of Pediatrics, et al.: Dietary Recommendations
for Children and Adolescents. - A Guide for Practitioners: Consensus Statement
From the American Heart Association. Circulation. 112: 2061-2075. (2005):このガイドラインは、メルマガ「果物&健康NEWS」
Vol.79(2005年11月11日)で特集しています。
http://www.kudamononet.com/Kudamono&Kenko/
back_number/K&K_No79.html
または、http://www.fruit.affrc.go.jp/announcements/kenkou/
Volume/K&K_Vol_79.html
▽ 「毎日くだもの200g運動」のロゴマークを使おう!
ロゴマークを使用したい場合は、下記のサイトをご覧下さい。
http://www.kudamono200.or.jp/undou/copyright.html
□ 品種紹介:カンキツ「はれひめ」
2004年6月4日に品種登録された「はれひめ」は、E-647(清見(きよみ)×オセオラ)と宮川早生(みやがわわせ)を交雑してできた新しい品種です。果実重量は
180g位で剥皮が容易で、じょうのう膜も薄く柔らかいので食べやすいのが特徴です。果実にはオレンジ風味があり食味も良好です。
「はれひめ」の花と果実の写真は下記のサイトで見られます。
http://www.fruit.affrc.go.jp/kajunoheya/ikuseihinsyu/
data/hinsyu/cu-harehime.html
□ 果物の歌:冷凍みかん
女性3人グループ「GTP」が歌う「冷凍みかん」がヒット中です。静岡県では第1位になったとのことです。作詞作曲は、メンバーで静岡県出身の大倉さと子さんです。曲のリフレーンの部分で、「冷凍みかん 冷凍みかん 4個入り」と歌われています。この曲のヒットにつれて冷凍みかんも売れているようです。
美味しい生のみかんも沢山食べてほしいと思います。3人娘も「おいしい!!」といっています。
試聴とGTPの冷凍みかん探訪は下記のサイトです。クリックすると演奏が始まりますので、演奏がじゃまな人は消音してからクリックしてください。
http://www.pennylane.tv/sp/gtp/index.html
□ ローマからのフルッタ通信
4月はしばらく日本に帰国していたのですが、その際に食べたイチゴの甘くておいしいこと。やっぱり日本の果物はすばらしい!と、一人再確認しておりました。ローマに戻ってきて日本人同僚とこの話をしたところ、意外にも、本当にそうか?と疑問を呈されてしまいました。
同僚の意見を短くまとめると、ローマの果物事情と比較して、日本の果物は、形が整いすぎているなど人工的な感じがする、ハウス栽培が普及してローマほど季節感が感じられない、そして何よりも値段が高いとのことでした。
(個人的に反論の余地は十分にあるのですが、意見の相違は、関東出身の同僚と果物の生産県に生まれ育った私のバックグラウンドの違いも大きく影響しているようでした。)
果物の甘さですが、概して日本の果物は甘いと思います。おそらく日本人は甘い果物が好きでそのような品種が開発されてきたのではないでしょうか。私が最も感じているのが、日本で食べたような繊細な甘さの桃をローマで経験することは不可能だということです。
形や見た目に関して言えば、仕事への取り組み方とか洋服の好みなどにおけるイタリアと日本の違いのように、果物も例外ではなく、日本は細かいところまで気を使い、丁寧であることを大切にしていると思います。
確かに日本は果物1つ1つの大きさも揃えています。あふれんばかりに実ったぶどうの房を見るたび、ローマの果物には 自由奔放という言葉が当てはまるような気がしてなりません。
最後に値段ですが、例えば近所の市場で見かけるフジリンゴの値段は1キロ1.2ユーロ(約170円)でした。前回紹介したタロッコオレンジも1キロ1〜1.2ユーロぐらいです。やはり日本と比較したらローマは果物を手に入れやすい環境にあるかもしれません。
しかしながら、私の場合果物の値段が安いからといって、1日200グラムの果物摂取目標が必ずしも達成できているわけはなく、どこにいても積極的に果物を摂取ることが大事だなと思います。(H.
Sato)
□ お知らせ
「農業やってみませんか」セミナーの開催について
よこはまセミナー5月26日(金)15:00〜17:00
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20060501press_1.html
あいちセミナー6月2日(金)13:30〜15:30
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20060501press_5.html
平成18年度「民間における食育活動促進支援事業」の公募について
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20060501press_4.html
平成18年度地産地消推進行動計画の公表について
http://www.maff.go.jp/www/press/cont2/20060426press_2.html
□ くだものアンケート調査から−その2
年間を通じた果物を食べる頻度について調査した結果、“ほぼ毎日”(31.9%)がもっとも多く、次いで“週1〜2回”(28.0%)、“週3〜4回”(24.9%)の順でした。全体の半数強の人が2日に1回以上果物を食べていることになります。
表1 果物を食べる頻度
−−−−−−−−−−−−−−
ほぼ毎日 31.9%
週3〜4回 24.9%
週1〜2回 28.0%
月1〜3回 12.6%
ほとんど食べない 2.6%
−−−−−−−−−−−−−−
性・年齢別にみると、男性よりも女性のほうが“ほぼ毎日”や“週3〜4回”食べている人の割合が多く、また、年齢が上がるにつれて食べる頻度が高くなっています。50歳代では約半数の人が、60歳以上では6割の人が毎日果物を食べています。しかし、20歳代は、毎日食べている人はたったの13.2%でした。
表2 性別に見た果物の食べる頻度
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ほぼ毎日 週3〜4回 週1〜2回
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
男性 27.7 22.3 30.9 (%)
女性 35.9 27.3 25.1 (%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
表3 年齢別に見た果物の食べる頻度
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
年 齢 ほぼ毎日 週3〜4回 週1〜2回
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
20〜29 13.2 23.7 37.7 (%)
30〜39 19.0 23.8 34.4 (%)
40〜49 24.9 29.7 32.0 (%)
50〜59 47.5 25.1 20.1 (%)
60歳以上 63.4 21.6 11.2 (%)
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▽ 母の日(5月14日)
美味しい果物がお母さんの日頃の疲れを癒します。
☆ 編集部より ☆
休載中の「勝ちゃんの家庭で楽しむ果物作り」は6月下旬から7月上旬頃に再開します。今しばらくお待ち下さい。(tnk)
皆様、GWはいかがお過ごしでしたか。
当方は予定どおり実家に帰り、農作業と酒盛りの毎日をたっぷりと楽しんできました。体重は、あれほど暴飲暴食を繰り返した自覚があるのに、なぜか、連休前と同じ(約81kg)でした。
農作業がきつかったこともありますが、夕ご飯のビールの前に「りんご1個丸かじり」を心がけたのが良かったのかなあ..。 これから、なるべく「飲む前に果物を食べる!」を実践してみようと考えています。さっそく今日からはじめなきゃ! (uru)
私の宿舎の周辺は田んぼが多く5月に入ってから夜はカエルの合唱でなかなか眠れませんが、ようやく春らしくなったのかと思いました。(sk)
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