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 ■ モモ
      
モモの健康機能性


 
      
□□ モモの健康機能性 □□

 モモには、食物繊維、ビタミンEをはじめ栄養成分が豊富に含まれています。その上、カロリーが低いのが特徴です。モモと野菜のカロリーを比較してみると、モモ(40kcal)は、ゴボウ(65kcal)、ニホンカボチャ(ゆで:60kcal)より低く、パセリ(44kcal)やニンジン(37kcal)、タマネギ(37kcal)と同等です。青ピーマン(生:22kcal)よりはカロリーが高いのですが、油炒め(64kcal)にすると、モモの方がカロリーが低くなります(表1)。

表1 モモと野菜のカロリー比較
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食品名       カロリー(kcal/100g)
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ゴボウ            65
青ピーマン油炒め     64
ニホンカボチャ(ゆで)   60
パセリ            44
★モモ            40
ニンジン           37
タマネギ           37
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 便秘になると、肌荒れ、吹き出物、肩こり、頭痛などの原因となります。食物繊維を十分に摂取すると、便の量が増し理想的な状態になり、腸を通過する時間が短くなります。便秘解消には食物繊維が効果的で、モモには食物繊維が2.6g/200g含まれています。現在、日本人は食物繊維の摂取量が不足しているといわれていますが、今の食事に1日1個のモモを加えれば、望ましいとされている食物繊維量になり便秘解消に効果を発揮します。また、ヨーロッパ8ヶ国を対象として世界保健機関(WHO)が行った研究の結果、食物繊維の摂取量が高いグループは、低いグループと比べて、大腸ガンの発生リスクが25%低くなることを明らかにしています。

 また、モモにはビタミンEが多く含まれているので、モモを摂取すると冷え性の改善に有効です。ウナギやハマチなどがビタミンEの供給源として知られていますが、こうした食品は、カロリーも高いため、カロリー単位で比較するとモモの方が高くなります(表2)。たとえば、モモにはビタミンEが1.8mg/100kcal含まれていますが、ウナギ(蒲焼き)は1.7mg/100kcalです。

表2 100kcal当たりのビタミンE含量
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食品名      ビタミンE含量(mg/100kcal)
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★モモ          1.8
うなぎ(蒲焼き)     1.7
ハマチ          1.6
大豆(米国産、乾)     0.8
ゴマ(いり)       0.4
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 以上のように、モモの健康機能性は優れています。忙しくてインスタント食品などを利用しているが、手軽で健康によい食品をもう一品付け加えたいと思っている時などには、栄養豊富なモモをどうぞ。




      
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