|
□ 食事バランスガイド活用編
食事バランスガイドを具体的にどのように日々の食生活に用いたらよいでしょうか。今までの食事の献立ガイドには、栄養素など細かな数値を用いてきました。そのため、専門的な知識がないとどうしていいか分からないことも多くありました。そこで、今回の食事バランスガイドでは、栄養や食品に関する細かな知識の無い人にも分かりやすく、実践しやすいことを第一として、「料理レベル」でおおよその量を示しています。 食事バランスガイドを活用するには、まず最初に、自分の1日の活動量やライフスタイルに見合った5区分の料理(主食・主菜・副菜・乳類・果物)の適量範囲を考え、好みの料理を選んで食事を組み立ててください。食事バランスガイドには、1日を単位として望ましい摂取量が示されています。1日の食事が基本ですが、あまり厳密には考えず、エネルギーや栄養素の過不足は少し長い期間での調整でも十分可能です。エネルギー摂取が過剰になると1ヶ月程度の期間で体重や腹囲(ウエストサイズ)に現れてきますので、その変化を自己チェックし、摂取量を調整します。また、エネルギーのバランスを考え、それ相応の運動(活動量)をすることも大切です。
表1.食事バランスガイドの利用の手順 ----------------------------------------------------- 自分の1日の活動量・ライフスタイルを知る ↓ 各料理区分の適量範囲を調べる ↓ 好みの料理を選んで食事を組み立てる ↓ 楽しく食事をする ↓ 体重と腹囲の変化の測定(食事量と活動量のバランスを知る) ↓ 毎日の食生活に活かす -----------------------------------------------------
表2.1日の適量の把握(対象別、料理区分別) -------------------------------------------------- エネルギー 主食
副菜 主菜 乳類
果物 -------------------------------------------------- 1600kcal 4−5 5−6 3−4
2 2 1800kcal 〃 〃 〃 〃 〃 ---- 2000kcal 5−7 〃 3−5 〃
〃 2200kcal 〃 〃 〃 〃 〃 2400kcal 〃 〃 〃 〃
〃 ---- 2600kcal 7−8 6−7 4−6 2−3 2−3 2800kcal 〃 〃 〃 〃
〃 --------------------------------------------------
エネルギー区分ごとの対象者 1600-1800kcal:6〜9歳の子供、身体活動量の低い女性、高齢者の女性 2000-2400kcal:ほとんどの女性、身体活動量の低い男性、高齢者の男性 2600-2800kcal:12歳以上のほとんどの男性
−−
子供と女性、高齢者は、1日に果物2つ(例:みかん2個) ほとんどの男性は、1日に果物2〜3つ(例:りんご1個とみかん1個)
□ 食事バランスガイドレシピ:20歳代女性用
若い女性用(2000kcal)にアレンジした食事バランスガイドレシピです。朝はパンですが、夕食は魚中心の和風献立です。果物は、朝のキウイフルーツと間食のみかんで、それぞれ1個づつです。
朝食:食パン厚切1枚、野菜スープ、目玉焼き、キウイフルーツ 昼食:スパゲティナポリタン、野菜サラダ、牛乳1杯 間食:みかん 夕食:ごはん軽く2杯、焼き魚1尾、冷奴、筑前煮、ほうれん草のお浸し
|
|
|