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■ 日本人の栄養摂取基準2005年版

      
日本人の栄養摂取基準2005年版

 
      
□ 日本人の栄養摂取基準2005年版

 新しく策定された日本人の食事摂取基準2005年版は、国民の健康の維持・増進、エネルギー・栄養素欠乏症の予防、生活習慣病の予防、過剰摂取による健康障害の予防を目的としています。この新基準は2005年4月から5年間、使用されます。また、新基準を適用する対象を、健康な個人と健康人を中心として構成されている集団としています。

 新しい食事摂取基準では、今まで使用していた第6次改訂日本人の栄養所要量−食事摂取基準−よりも生活習慣病の予防とサプリメントなどによる過剰摂取による健康障害のリスク回避に重点が置かれています。そのため、栄養素についての指標「目標量」を新たに設定しました。目標量とは、生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面目標とすべき摂取量です。

 また、ビタミンAとビタミンEの換算法が変更されました。ビタミンAは、動物性食品に由来するレチノールと植物性食品に由来するα-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチンですが、新しい食事摂取基準ではα-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチンのビタミンAとしての換算値を従来の半分に設定しました。従って、1μgレチノールに相当する量は、12μgβ-カロテン、24μgα-カロテン、24μgβ-クリプトキサンチンとなりました。推奨量も30-49歳の男性では750μg、女性では600μgとそれぞれ150μg、60μg増えたので、今まで以上に果物などカロテノイドを多く含む食品を摂取する必要があります。ビタミンEは、従来α-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロールを含んでいましたが、今回の改訂では、α-トコフェノールだけをビタミンEとして基準を定めています。

 さらに、食物繊維についても、従来は「摂取が望ましい」とされていたものを引き上げて目安量と目標量が定められました。30-49歳の男性の食物繊維の目安量は26g、女性は20gとされました。しかし、日本人の現在の食物繊維の摂取量は30-49歳の男性で12.9-13.9g、女性で12.7-13.8gと少ないので、当面の目標量をそれぞれ、20g、17gとしています。食物繊維の摂取が必要な理由についての科学的根拠は果物&健康NEWS(第5、24、35回)でも紹介しています。脂質については、新たに飽和脂肪酸、n-6系脂肪酸、n-3系脂肪酸、コレステロールの摂取基準が加わりました。

 改定された食事摂取基準に照らして増やすべき栄養素としては、食物繊維、n-3系脂肪酸、カルシウム、カリウムで、減らすべき栄養素は、コレステロール、ナトリウム(食塩)です。カリウムにつては、従来の摂取基準に加えて、高血圧予防を目標にした食事摂取基準が新たに定められました。生活習慣病の観点から見た望ましいカリウムの摂取量は、18才以上の男性女性とも3500mgです。この値は、「果物&健康NEWS」(第17-19回)でも紹介したアメリカのDASH食事摂取プランの推奨値と同じで、今回の新しい食事摂取基準もこの値を支持しています。従って、この基準を満たすには果物の摂取を今まで以上に増やす必要があります。




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