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 ■ キッズQ ニュートンとリンゴの関係は?


      
 アイザック・ニュートン(Isaac Newton)が、リンゴの落ちるのを見て万有引力の法則を発見したというエピソードは世界的に有名です。 このリンゴの名前は、「フラワー・オブ・ケント(Flower of Kent)」で、落果しやすい品種です。

 ニュートンは、1643年1月4日に、ロンドンの北東部にあるウールスソープ(Woolsthorpe)で生まれました。18歳でケンブリッジのトリニティー・カレッジに入り、貧しい学生でしたが、奨学金を得て数学の研究に打ち込みました。伝記によると、食べるのを忘れて、時々、眠るのを忘れて没頭していたとあります。

 ところが、1665年夏に、イギリスにペストがはやり、大学は10月1日に閉鎖されてしまいました。そのため、ニュートンは、ウールスソープに戻り、研究を続けました。後に「奇跡の年」と呼ばれる1666年に万有引力の法則(the Law of Universal Gravitation)を含む3つの原理をこの地で書き上げました。

 ウールスソープで、ニュートンはガリレオ(Galileo)の物が地球に落下することに言及した本(Dialogue Concerning the Two Chief World Systems)を読みました。また、惑星が太陽の周りを回っていることについてのジョハネス・ケプラー(Johannes Kepler)の仕事にも興味をもっていました。ニュートンは、この2つの考えを融合する方法を毎日考え続けていました。

 1665年の秋のある夕方、ニュートンは、近くのリンゴ園を散策していた、ちょうどその時、熟したリンゴがニュートンの足の下に落ちました。どの枝から落ちてきたのかと見上げると、リンゴの枝の向こうに月が見えました。すぐにはインスピレーションは湧きませんでしたが時間がたつにつれこの情景に引きつけられました。

 リンゴは落ちてきたのに何故、月は落ちてこないのだろうか。リンゴにも月にも同じ原理で説明できる力とは何だろう。その答えが万有引力の法則です。ニュートンは惑星もリンゴも物理法則の中では同じであることを示したのです。

 ニュートンが生まれた家の写真は下記のサイトで。
 http://www.nationaltrust.org.uk/traveltrade/propertydetails.cfm?property_id=124

 ニュートンのリンゴの木‘Flower of Kent’はイギリスの下記のサイトで。
 http://www.eecis.udel.edu/~mills/ntp/ (06/6/9リンク切れ)
 岡山倉敷工業高校に植えられているニュートンのリンゴの木は下記
 http://www.kurako.okayama-c.ed.jp/ani/ringo/ringo.html (05/6/9)

・ニュートンの力学についての解説書としてアインシュタインとインフェルト共著「物理学はいかに創られたか(上)」(岩波新書赤版)をお勧めします。数学を使わずとても分かりやすく書かれています。



       ご愛読ありがとうございました。

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