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おならは、おなかの中にたまったガスが、肛門から排出されたもので、おなかの中にガスがたくさんたまると、おならがでやすくなります。おなかの中のガスは、約70%がのみ込まれた空気で、約20%は血液から放出されたもの、約10%はおなかの中の細菌で分解された食べ物から発生します。
おならにはくさいのと、それほどくさくないものとがありますが、その臭いは、食べた食べ物の種類と関係しています。食べ物は、胃や小腸で分解され身体に吸収されたあと、大腸に送られます。大腸にはたくさんの細菌がすんでいて、胃や腸で分解できなかった食べ物をさらに分解してくれます。その時、食べた食べ物によって発生するガスが異なります。
果物や野菜、イモなどに多くふくまれている食物繊維は、大腸で分解されるとメタンや炭酸ガスなどが発生しますが、これらのガスにはほとんど臭いはありません。一方、肉や乳製品などに含まれているタンパク質が分解されるとインドールやスカトール、硫化水素などのガスが発生し、これらのガスは、ほんの少しでもとてもくさい臭いがします。
肉を食べない馬などの草食動物のおならや糞は量が多くてもあまり臭くありませんが、タンパク質を多く含むエサを食べる肉食動物のおならや糞は量が少なくてもくさいのも同じ理由です。
果樹研究所で行われた試験では、普段の食事に加えてリンゴを1日1個半から2個食べると、便中に食物繊維が増えるとともに、便の悪臭が減り、おならもくさくなくなりました。果物をたくさん食べると便秘解消だけでなくおならや便の臭いも改善されます。
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