そこで、アメリカ連邦農務省(USDA:
United States Department of
Agriculture)が作成した食品データベースに記載されている皮付きリンゴと皮なしリンゴの成分値を見てみましょう(表)。リンゴ1個の果肉割合は85%で、皮の割合は7%です。ミネラルの成分値で見るとカルシウム、鉄、マグネシウム、カリ、ナトリウムでは皮付きの方が多く、亜鉛、銅、マンガンでは皮なしの方が多くなっています。ビタミンでは、C、B6、A、E、Kでは皮付きの方が多いのですが、B1、B2、パントテン酸では皮なしの方が高い値となっています。食物繊維は皮付きが多く、ポリフェノールも、(-)-エピカテキン、(+)-カテキン、ケルセチンともに皮付きリンゴに多く含まれていますが、皮なしリンゴにも結構な量が含まれていることが分かります。