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 勝ちゃん家庭で楽しむ果物作り
  こんな時どうする



      

第14回

□ 庭先果樹の季節作業(秋:9〜11月)


 「夏くだもの」の収穫も終わり、「秋くだもの」の収穫が始まり楽しい稔りの秋です。しかし、その稔りが台無しになる台風のシーズンでもあります。そこで台風対策などを含め、庭先果樹の秋の作業について述べてみたいと思います。

1.芽接ぎ
 
先にもお話ししましたが、8月下旬~9月中旬は芽接ぎの適期です。苗つくり、品種の更新などをします。今年出会った美味しい果物の苗木つくりや品種更新にチャレンジしてみましょう。

2.施肥
 
家庭果樹では原則として肥料は年1回とします。新しい年に 向けて養分を蓄える秋(10月中)か活動を開始する春先(3月までに)のいずれかに与えます。原則1回ですが、新梢の伸びが悪かったり、葉の色が薄い場合には不足分を追肥をします。化成肥料や固形肥料・有機質肥料(油かす、魚かす、乾燥鶏ふんなど)などの肥料が売られていますが、生育期間の長い果樹では少しずつ効いてくる有機質肥料を主に使用し、化成肥料などは補助的に利用します。この肥料の施し方や考え方は次回に少し詳しくお話しします。

3.台風対策
 
立木仕立の場合は、支柱を立てて補強したり、幹から 約1m離れた所、左右2カ所に杭を打ちロープなどで引っ張っておきます。棚仕立てや垣根仕立ての場合は、枝を棚や垣根としっかり結び直し、風によって揺れるのをできるだけ防ぐようにします。

 果樹栽培では防風樹や防風林の設置が栽培の上からも大切なことです。そのため、果樹農家では、リンゴ園やナシ園全体をネットで被覆したり、防風用のネットを園の周囲に張ったりします。晩生ナシの「新高」などの産地では果実を1個1個ネットや袋で枝に結わえ付ける対策をとります。

4.病害虫の防除
 
秋になると害虫はだんだん少なくなってきますが、病気は再発することがあります。薬剤散布などの対応が必要な場合もあるかも知れませんので注意しましょう。落ち葉は病害虫の越冬場所になりますから、集めて燃やすか、土を深さ30cm程度掘り埋めましょう。また堆肥の材料に利用することも良い方法です。

5.収穫
 
美味しい完熟果を楽しみましょう。



(2005/9/16記)




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