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第27回
□ 剪定の実際 − 剪定ばさみの使い方
今回は、枝を切るとき剪定ばさみをどのように使うかについて説明します。剪定に使うハサミは、バネ付きの剪定ばさみをお勧めします。この剪定ばさみを使うと少しの力で枝を切ることができます。剪定ばさみは切れが悪くなった場合は砥ぎ直しして使えます。また、使用後は水洗いするなどして汚れを落とし乾いたタオルなどで刃をふいてそのあと油拭きしておくとよいでしょう。
剪定ばさみは、枝に対してハサミの刃が手前から入った場合は、手前から向こう側に枝を押すように切ると楽に切れます。刃が枝に対し向こう側から入った場合は、枝を手前に引く様にして切ります。
ハサミやノコギリで枝の分岐部位や発生部位から枝を切り取る場合は、切り枝の基部が残り、その部分が突き出た状態(凸)にならないようにできるだけ枝の基部から切り取ります。但し、枝の発生部と平行になるような切り方は切り口が小判型となり大きくなるため、切るときは、枝の発生部位に近い部分の上側から切り始め、枝の下側がわずかに残るように切り、できるだけ円に近い切り口となるようにします。
1年生の枝を切る場合、一般的にはできるだけ芽に近いところから平行か、ほんのわずか芽の側が高くなるように切ります。ただ、ブドウなど切り口の癒合の悪い樹種では、節と節の中間または必要とする芽の1つ上の芽(犠牲芽)で切ります。
(2006/1/27記)
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