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第30回
□ 剪定の実際 − モモ:若木の整枝・剪定
植え付け時の剪定 苗木は前もって用意した植え穴に、深植にならないように、接ぎ木苗の台木部が3〜5cm程度出るように植え付けます。苗木の切り返す位置は40〜80cmの範囲で、土壌条件や植え付ける距離を考えて切り返します。土壌が深く、肥沃な所ではやや長(高)目に、土壌が浅くやせ地ではやや短(低)目にします。
植え付けた苗は、風などで揺れないように支柱を立てて縄で結わえます。また、苗木が肥大して縄目が食い込まないように支柱と苗木を8の字に結びます。
植え付け2年目の剪定 1年間順調に生育した苗には、4〜6本程度の勢いの良い枝(新梢)と数本の細い枝(新梢)が発生します。勢いの良い枝には副梢が出ることもあります。
第1主枝候補の高さは、40〜60cmの所にある枝とし、肥沃地ではやや高めにします。やせ地では、肥沃地とは逆にやや低めにして枝の発生角度の広い枝を選びます。選んだ主枝候補枝は先端から1/4位の充実(枝の色の変わり目部分)した外芽の位置で切り返します。
主枝候補枝に発生している基の方の枝は、主枝より太い枝は間引き、細めの結果枝は残します。
【剪定後の大枝の形】 主枝候補枝に残す枝は、主枝の先端を頂点に、下部に残した枝を底辺にしたとき全体が三角形になるよう枝を配置するように剪定します。
選んだ主枝候補枝には篠竹などで支柱をし、新しく発生してくる新梢を風などで折れないよう、誘引・結束します。
植え付け3年目の剪定 主枝の形成を妨げるような太い枝は早めに間引きます。主枝から伸びた先端の枝は前年同様に1/4位の充実した外芽で切り返します。残す枝も前年同様、先端部から三角形になるように枝を配置します。将来、骨格枝となる亜主枝候補枝は、主枝の幹の側方やや下側、地上から100〜150cm付近の枝を選びます。主枝を負かすようなあまり太い枝でないものにします。
この頃には果実が成りだしますが、主枝と亜主枝には果実をつけないようにします。それ以外の結果枝には結果枝の長さ、勢いによって成らせる果実の数を決めます。着果量は、長果枝で2〜3個、中果枝で1〜2個、短果枝で0〜1個程度を目安にします。
(2006/2/24記)
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