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            第31回 
             
            □ 剪定の実際 − モモ:若木の剪定の注意点
             
            1〜3年目の剪定  若木(幼木期)を剪定し、望の樹形にする過程で、特に注意しておきたい点は、幹から主枝を出す角度(分岐角度という)です。分岐角度(発生角とも言う)が狭いと枝や果実の重みあるいは物理的な衝撃で主枝が裂けやすく、また広過ぎると枝葉や果実の重みで枝が開きすぎて後々困ります。そのためには支柱などを添えて、ある程度正確に誘引する必要があります。 
              主枝では基の方から発生したものが強く、上になるに従って弱くなるので、上位の主枝には枝(側枝)を多めに付け勢いを持たせます。また、3本の主枝の勢いを5年生位から揃うように、初めの頃は特に上位の主枝を元気にするように枝(側枝)を多めとします。 
              亜主枝は主枝より必ず弱い枝になるようにします。主枝候補が2〜3年経過した頃から亜主枝候補になる枝を選びます。 
             
            3〜5年目の剪定  3年目以降も主枝先端は充実した外芽で切り返し、樹の拡大を図ります。この樹齢では沢山の結果枝が得られ果実が成り始めますが、果樹農家などでは結実よりも骨組み作りを優先させる剪定を行います。ただ庭先では果実が成るのを楽しみながら樹を育てましよう。 亜主枝は主枝より1〜2年遅れて選定し、5年目までに1主枝当たり2〜3本にします。但し、小作りの樹では1主枝当たり1〜2本とし、樹の大きさに合わせます。 
              主枝・亜主枝は、骨格形成と成長を優先させます。側枝には1年枝と2年生以上のものもあるので、主枝・亜主枝のじゃまにならないよう、間引きなどを行い形を整えます。 
             
            まとめ 
             若木は、1〜3年目位までは主枝、亜主枝を作り、3〜5年目では果実を楽しみながら樹の形を整える整枝・剪定を行うようにします。 
             
             
            (2006/3/3記) 
             
             
             
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