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第34回
□ 家庭で楽しむブルーベリー栽培2
1.ブルーベリーの主な品種 ブルーベリーを栽培するときは、果樹苗木のカタログなどを参考に品種名が明らかな苗木を植えましょう。ハイブッシュブルーベリーの収穫期は6月上中旬頃から7月の下旬頃までです。ラビットアイブルーベリーの収穫期は7月中旬から8月の中下旬までです。
1)ハイブッシュブルーベリーの品種 (1)早生種(収穫期6月上中旬〜6月下旬) アーリーブルー、コリンズ、ウエイマウス、ブルータ、ブルージェイ、ブルーレイ (2)中生種(収穫期6月下旬〜7月上中旬) バークレー、ブルークロップ、ブルーチップ、ブルーヘブン (3)晩生種(収穫期7月中〜下旬) ダロー、レイトブルー、デキシー
2)ラビットアイブルーベリーの品種 ホームベル、クライマックス、ウッダード、ティフブルー
2.栽培条件 専門の果樹栽培では、気候や風土に適した土地で作ります(適地適作)が、家庭果樹では、土を入れ替えるなどして庭や鉢の中に適地を作って栽培します。
1)土壌条件 ブルーベリーは、根が細くひげ根状で浅根性のため土壌の乾燥に弱く、また、他の果樹では不適地とされる酸性土壌(pH4〜5程度)で良好に生育します。ハイブッシュブルーベリーの栽培に適した土壌は、有機物を3〜15%含む砂壌土(粘土含量が15%以下で砂含量が65〜85%の土壌)です。一方、粘土質の強い土壌はあまり適していません。ラビットアイブルーベリーは、砂壌土から埴壌土(粘土含量が15〜25%で砂含量が30%以下の土壌)とやや粘土の多い土壌で良好な生育を示します。
そのため、酸性で有機物が豊富で通気性があり保水力のある土壌を作ります。よく使われている用土はピートモスですが、園芸店等でブルーベリー専用の用土も販売されています。そのほか、鹿沼土とピートモスを混合した用土や腐葉土を主体とした用土でも栽培することが可能です。
2)気象条件 ブルーベリーの芽(葉芽、花芽)が冬季の休眠から目覚めて健全に生育するには一定時間低温にあう必要があります。このことを低温要求性量といいます。ここでいう低温とは7.2℃以下から1℃程度の温度を指します。ハイブッシュブルーベリーでは800〜1200時間、ラビットアイブルーベリーでは400〜800時間程度必要です。
ただ、ラビットアイブルーベリーは、0℃以下の低温にさらされると芽や枝が枯死するため、わが国では関東地方北部以北での栽培は難しいとされています。(K.
Suzuki)
(2006/8/11記)
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