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第38回
□ 家庭で楽しむブルーベリー栽培6
1.品種の選び方 &ブルーベリーは1本でも実をならせることができるか
品種名が明確な品種の苗を入手し、植え付けましょう。そして出来るだけ2品種以上を植えましょう。
多くのラビットアイ系のブルーベリー品種では、同じ品種同士では受精ができない(自家不和合性といいます)ため、近くに別の品種があることが必要となります。
ハイブッシュ系ブルーベリーでは、1品種のみの場合でも果実をならせることができます。ただ、こうした自分の花で受精・結実する品種でも他品種を受粉することで実止まりが良くなり、果実がより大きくなります。
品種選択は前にも述べましたが、ラビットアイ系ではクライマックス、ウッダード、ティフブルー、ホームベル、ブライトウエルなどです。
ハイブッシュ系は以下の通りです。早生品種はアーリーブルー、ウエイマウス、コリンズ、ブルーレイなどです。中生品種はバークレー、ブルークロップ、ブルーチップなどです。晩生品種は、ダロー、レイトブルー、デキシーなどです。
これ以外でも沢山の品種がありますので品種名の明確なものを入手してください。
2.良い苗木を入手するために 一般的にブルーベリー苗は、挿し木で増やし、ポット植にして育てられます。挿し木をしてから5〜6ヶ月後に鉢上げされ、1年間養成された苗が2年生苗として出回ります。
良い苗は、発育枝が30〜40cm位に伸びていて、太くて、節間が短く充実しています。根はポット内全体、底の方まであるものが良い苗です。苗の入手時期は休眠期に当たる秋の落葉後から翌年の発芽前までに入手しましょう。
3.植え付け時期の考え方 一般的に落葉果樹では葉が落葉してから、翌年の芽の動き出す前の3月頃までが植え付け時期ですが、以下のころもブルーベリーの植え付け条件を満たしています。
@地植の場合で、凍害などの心配の無い地域では、年内の植え付けが望ましい。 Aポット苗では、3月頃が植え付け適期です。 B家庭菜園で、植え付け後の水管理等が十分に出来るのであれば時期は問わず可能です。
4.植え付け場所
日当たりが良く、有機質に富み、排水の良い土壌が望ましい植え付け場所です。こうした条件に適さない場合は、植え付ける前に改良しましょう。有機物が少ない場合は腐葉土や堆肥を施し、30cm程度の深さまで良くかき混ぜておきます。排水不良の所では20〜30cm高く盛り上げて植え付けるようにします。植え付けにピートモスを使うとブルーベリーの生育に好適な酸性土壌となります。
(2006/9/22記)
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