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第39回
□ 家庭で楽しむブルーベリー栽培7
【ブルーベリーの植え付け距離】 庭植えの場合の植え付け距離はハイブッシュ系では1.5m×2.5m、ラビットアイ系では2.5m×3.0m位が一般的です。
前回書きましたがラビットアイ系の品種では、同じ品種同士では受精ができないため、近くに別の品種が必要です。また、ハイブッシュ系でも別な品種と受粉することで実止まりが良くなり、果実がより大きくなります。
そのため、1株程度しか植え付けスペースの無い場合は、2品種を寄せ植えするか、高接ぎにより一株に2品種以上を接ぎ木して育てると良いでしょう。
寄せ植え法: 寄せ植えには、2品種の根や株を合わせて1カ所に植え付けるやり方と、枝が交差する程度に根鉢(ねばち:苗を植えつける時の苗の根群が張った部分の土を根鉢という)を少し離して植え付けるやり方の2通りあります。
寄せ植えで注意することは、地下部から発生する「ひこばえ」を新い枝に更新する場合、品種の葉や枝の違いをよく観察しておき、新しい枝が1品種に偏らないようにすることです。
高接ぎ法: ブルーベリーは、切り接ぎによる高接ぎ法などの方法で接いだ穂木が良く活着します。接ぎ木の時期としては3月下旬から4月中旬頃がよいでしょう。穂木は1月中に採り、乾燥しないようにして冷蔵庫など低温で貯蔵しておきます。芽接ぎをするときは8月から9月はじめ頃が良いでしょう。
1株に2〜3品種を高接ぎした場合に注意することは、数年後に古くなった枝を新い枝に更新するとき接ぎ木部分を確認し、一つの株に常に2品種以上残るようにすることです。
【植え付けの方法】 細根が沢山出ている苗木が良い苗木で、充実した主枝に細枝の多い苗木を選びます。まず、入手した苗木は植え付け前に十分に吸水させます。購入したブルーベリーがポット苗の場合、そのポットサイズの大きさの2〜3倍の大きさに植え付ける穴を掘っておきます。次に、酸度未調整のピートモスと土とを良く混ぜ、苗と一緒に穴に入れます。例えば、直径50cmで深さ30cm程度の穴の場合、加えるピートモスの量は
15〜20リットル程度とします。
(2006/10/6記)
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