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 勝ちゃん家庭で楽しむ果物作り
  こんな時どうする



      

第41回

□ 家庭で楽しむブルーベリー栽培9
   肥料のやり方


○ 肥料の種類
 ブルーベリーの生育に窒素肥料は欠かせませんが、その形態では硝酸態窒素よりアンモニア態窒素のほうが生育の良いことが知られています。そのため施肥には硫安(硫酸アンモニア)が適しています。化成肥料や配合肥料を用いる場合は肥料の袋に記載されている保証成分を見て、アンモニア態窒素が多く含まれているものを使用しましょう。

○ 施肥量と施肥時期
 施肥量は基肥(もとごえ)として5割程度、追肥として5割程度とし1年に3〜4回に分けて施します。時期は基肥として11月下旬頃から3月上、中旬頃までにバーク堆肥、油粕、骨粉等とピートモス等と化成肥料を施すのが良いでしょう。追肥は千葉県の事例ではハイブッシュ系ブルーベリーは5月中旬と8月下旬、ラビットアイ系ブルーベリーでは6月上旬と9月下旬頃としており、この事例を参考に追肥を施しましょう。

 施肥量は年間の窒素成分として、2,3年生苗木で1樹当り20〜30g、5〜6年生樹で1樹当り50g程度、8年生以上の成木樹で1樹当り75g程度を施肥量の目安とします。品種や樹勢、樹の広がりかた等を見ながら多少施肥量の増減を考えて施肥をしましょう。実際の施肥には園芸店等でブルーベリー用に調合された肥料等も販売されていますのでそれらの利用も可能ですが、化成肥料や配合肥料などを使っても良いでしょう。

 施肥の例として、例えば窒素:リン酸:カリ肥料の成分がそれぞれ10%含まれる化成肥料を基肥として施し、追肥は硫安(窒素含量21%)で施した場合、化成肥料の施す量は成分量の10倍となります。基肥で5割施すとして、その量は2,3年生苗木の場合では1樹当り成分量で10〜15gとなり、化成肥料ではその10倍量の100〜150gを施すことになります。追肥する硫安は50〜75gとなり、この量を数回に分けて施します。

○ 施肥の方法
 ブルーベリーの根は浅いため肥料は1カ所に施用しないで株元から一定距離の円周状に施しましょう。離す距離は幼木では株元から15〜30cmの範囲、若木から成木では50〜75cmの範囲の円周状に施肥します。


(2006/11/2記)



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