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第42回
□ 家庭で楽しむブルーベリー栽培10
ブルーベリーの整枝・剪定1
○ 剪定時期 ブルーベリーは、一般の落葉果樹と同様に枝が休眠期に入ればいつでも剪定は可能ですが、冬の寒さで枝枯れなどが考えられる場合は少し暖かくなる2、3月頃に行うのが良いでしょう。
○ ブルーベリーの結果習性 剪定を行う上で知っておく必要がある結果習性についてお話します。結果習性とは、花芽が枝のどの部位にできるか、花芽と果実との関係、花芽と枝となる葉芽との関係など樹の性質のことです。結果習性を無視して枝を切ると、場合によっては花芽がすべて切り除かれ果実が実らなくなる場合があります。
今年伸びた枝をよく見ると、先端に近い部分の大きな数芽の花芽と、その下に細かい小さな葉芽があるのがわかります。ブルーベリーは、大きな1個の花芽の中に7〜10個の花となる芽がある総状花序で、花を付ける枝に葉芽を含まない純正花芽タイプです。4月下旬頃に白い小花を沢山咲かせます。ブルーベリーは、果実の着生した部分に葉芽がないため、冬になると果実の付いていた枝はもとのところまで枯れ込みます。
翌年の花芽は、6〜8月頃にかけてできます(分化するといいます)。また、花芽は、成長する新梢の先端部の葉の脇につきますが、先端の芽(頂芽)は成長の停止した時点で枯死・脱落するため実際には腋芽が花芽になります。
ブルーベリーの花芽は枝の先端の方にあるため剪定に際しては、樹を大きくするために伸ばそうとする枝は花芽のついた先端部分を剪除しますが果実を成らせる枝は先端の切り返しはしません。ただ花芽が沢山着いている場合、結実量の調整のため弱い枝では1枝に1個の花芽にするなどの花芽の整理を行います。
(2006/11/17記)
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