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第45回
□ 家庭で楽しむブルーベリー栽培13
繁殖その2
○ 挿し木 2.休眠枝挿し(熟枝挿し) 【挿し穂の取る時期、挿し木時期】 冬期に剪定した枝をそのまま挿しても活着しますが活着率は劣りますので、剪定時に採取した穂木を5℃前後で春まで冷蔵しておき3月中、下旬に挿します。また、3月中、下旬ころに1年枝を切り取り挿す方法もあります。
穂木は充実した新梢を挿し穂とし、花芽のない部分を10cm程度に切りそろえます。穂木は緑枝挿しと同様に穂の基部をよく切れる切り出しナイフ等で斜めに切り削ぎ、次ぎに反対側(裏側)を少し切り返します。できた穂木は乾かないように水を入れた容器に入れ、十分に吸水(1昼夜程度)させておきます。
【挿し床、挿し方】 挿し床、挿し方は、用土を含め緑枝挿しと同様ですが、鹿沼土、ピートモス、ピートモス+鹿沼土を用いた石川駿二氏(東京農工大学)の実験例では、鹿沼土単独より、ピートモスやピートモス+鹿沼土の方が高い発根率を示しています。また挿し穂の部位(頂部、基部)や品種の違による実験では、どの品種も頂部の方がやや高い傾向が見られますが、いづれも90%程度の発根が見られるため、どちらを用いても実用的には問題ないと考えられます。
3.挿し木苗の鉢上げ 発根した苗木は3〜4号程度の鉢(ビニールポット等でも十分)に鉢上します。鉢用土はピートモス単用でも勿論いいのですが、ピートモスを主体にして鹿沼土や腐葉土、モミガラ燻炭等を混合して用います。施肥は鉢上げ後3週間程度経ってから緩効性肥料を1鉢あたり5〜10g追肥します。
休眠枝の場合、挿し穂の養分で芽は伸び始めますが、発根には1〜2ヶ月程度かかります。その間乾燥させないように水管理には注意しましょう。(K.
Suzuki)
(2007/1/16記)
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