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 勝ちゃん家庭で楽しむ果物作り
  こんな時どうする



      

第6回

□ モモを収穫する時期


 未熟なモモ果実は甘味が少なくて酸味が強く、モモ本来の香りや風味もなく、果肉も硬くてとろけるような食感もありません。モモの果実は、樹の上で着色を始めてからも大きくなり続け、その品種本来の大きさに達してはじめて成熟期に入ります。

 一般に、果実の採り頃を判断する方法には、果樹の種類や品種によって多少異なりますが、果実の大きさ、果皮や地色の着色程度、果実の硬さ(硬度)、糖度(甘さの状態)、酸度、香り、枝との離脱程度、満開日からの日数、積算温度、暦日(毎年の採取時期)などいろいろな判断方法があります。その中で、モモの収穫時期を知るには果実の色を見ることが最も分かりやすい方法です。

 モモは、陽の良く当たる樹の外側部にある枝の先端部の果実から熟すので、その部分の果実から収穫します。果皮の着色が進み、赤味以外の緑色の部分(地色と言います)が白または黄色っぽく成った状態、特に果実の果梗部付近の緑色が白または黄色になっている果実が収穫適期の果実です。こうしたモモを手で包み込むとかすかに弾力を感じます。収穫した果実はすぐ食べても美味しいのですが、果皮が手で簡単に剥けるまで1〜2日室温においておき、短時間冷蔵庫で冷やして食べるのも良いでしょう。よく熟したおいしい果実をぜひ味わいましょう。

 また、満開日からの日数も収穫時期を決めるのに大変参考になります。満開後100日位までに成熟するものを早生種といい、65日目頃から収穫できる‘さおとめ’、75日頃からの‘ちよひめ’、75〜80日の‘武井白鳳’、85日の‘日川白鳳’、95日の‘八幡白鳳’等が早生の代表的な品種です。

 中生種は、満開後100〜130日位で成熟する品種で、有名な‘白鳳’、‘あかつき’が100日位です。岡山などで根強い人気の‘清水白桃’は110〜120日程度、最近人気品種の‘黄金桃’は120日位で中生種では遅い方です。

 満開後130日以上かかるものは晩生種といいます。有名な‘白桃’が130日程度、ほぼ同時期に‘ゆうぞら’、140日程度と遅い品種に‘あきぞら’があります。


(2005/7/15記)




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