|
第23回
□ 栗の木
栗の木が,小学校の卒業記念樹として,児童全員に配布された。
1メートル位の苗木と卒業証書を持って帰宅したわが子と夫。
これが卒業記念品なの?
栗は大きくなる。
「大きく育て!」と児童の成長を待つ気持ちは,親も同じ。
先生より強いかも。
でも,
この栗を植えられる家は,児童の何パーセントなの?
大きくそだて・・・の裏には,それを支える地面が必要なのに。
以前,
「栗を植えたい。」と夫に話したら,
「クリタマバチが恐いし,シラガダユウという毛虫がわくぞ。」とおどかされた。
クリタマバチ・・・なんだか,丸い大きな体のハチが想像された。
シラガダユウ・・・若白髪の頭髪で,恐かった理科の教師を思い出した。
この得体の知れない虫の存在で,栗を植えたいという気持ちはなえた。
しかし,
卒業記念樹の栗を,夫は何も言わずに庭の端に植えた。
あれから十年以上が経過した。
クリタマバチにもシラガダユウにも,とんとお目にかかったことがない。
消毒もなく,年月が経った。
大きくなった栗の木、シラガダユウとあだ名された先生はどうしていらっしゃるでしょうか?
(2005/8/1記)
御感想などのメールをお待ちしています。
お便りは右の図をクリックしてお送りください→
無断転載は、引用を含めて、お断りします。 ご協力に感謝いたします。
Copyright 2005 家庭菜園の果樹 All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
|
|
|