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コラム −持続する志−


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編集長 俗世夜話
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フルーツ・エピソード

 果物に関係した逸話や挿話などちょっとした話題。

   目 次
   No.1 リンゴは、禁断の智慧の実?!
   No.2 紀伊国屋文左衛門とミカン
   No.3 「1日1個のリンゴで医者いらず」の起源と歴史
   No.4 桃太郎伝説
   No.5 ビタミンCの発見
   No.6 葉酸発見の歴史
   No.7 果物おもしろ記録
   No.8 果物の歌
   No.9 花便り2006
   No.10 カロテノイド発見の歴史
   No.11 文学の中の果物
   No.12 花便り2007



果樹農業研究の未来を拓くために Do! our BEST

 研究目標が適切で、研究環境が良いところから果樹農業の未来が拓けるものと考えています。

      目 次
   ◇ ゼロックスの崩壊と復活
   ◇ 農学研究にテーマ別フラット制は適さない
   ◇ 果樹研究目標と地球温暖化の問題点
 

読者投稿欄 い・つ・か・の声

  ◇ モモの栽培 藤岡優仁 2006/10/01

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スロー風土抄 by 大塚栄寿

 スローに内外の風土を楽しもうがコラムのモットー
    目 次
    第7回 日本海の恵み 更新日07/1/27
    第6回 パラサイト・シングル
    第5回 動物園で動物に見られる人間
    第4回 尾瀬がラムサール条約に登録
    第3回 「絹の国」の今と昔
    第2回 ブータンの「幸福度」
    第1回 プラハで「上を向いて歩こう」

家庭菜園の果樹 by 前橋のちーちゃん

 季節の折々のエッセー
   目 次
   第57回 冬の光ー東京ミレナリオ 更新日06/1/1
   第56回 リンゴと奏でるハーモニー
   第55回 都市化を教えるタンポポ
   第54回 空気の汚れを示すマツの葉
   第53回 ザクロの味を知っていますか?

今日の川柳  美雲

 健康生活、折節の移り変わりに川柳をお楽しみください。
   目 次  更新日 2007年4月



NEWSの源流&コラム 編集長 俗世夜話

 ほぼ毎日更新しているサイトのバックナンバー(健康・科学ニュースやコラムを掲載)

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果物博物館

 果物と関係した小物などを紹介
   果物博物館 No.1  No.2 No.3




コラム:麦踏雑草

  窓際科学者のコラムです。
   No.1 Shall we dance?




盲導犬候補犬「ハバネラ」

 ハバネラとの交流記
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    ■ コラム:麦踏雑草
      

 No1. Shall we dance?



 出世とは無縁で研究一筋の田中耕一さんが、ノーベル化学賞の決まったあとの記者会見で、授賞式でダンスを踊ることを心配していた。歴代受賞者のダンス写真があることを教えられ、そのことを不安に思っていたようである。同席した小柴さんに、『格好だけすればいいのだよ』と教えられたときのほっとした顔が忘れられない。

 三十年くらい前、上野駅の名画座で見た映画の場面を思い出した。仕事一途で、ダンスにもつれていけなかったことを謝る男のことを覚えている。妻の答えは、『そんなことは、結婚したときに忘れたわよ。』だったかもしれない。男は、プロ野球の監督で、演じていたのは志村喬だったと記憶している。

 男は、妻も娘も顧みず、野球一筋に打ち込んでいたが、結果は万年最下位。ある試合で、男は審判を殴ってしまい出場停止処分になってしまう。その間、妻を顧みなかったことを反省し、何年ぶりかで妻が見たいと言っていた映画に一緒に行くが、途中で男はいびきをかいて眠ってしまう。偶然にもその場面が映写されているとき、名画座の後ろの方でもいびきが聞こえ、笑い声が起きたのを覚えている。

 出場停止が解かれ、遠征地に駆けつけたとき、妻の急死を知らせる電報が届く。そして、初七日もすまないうちに男は試合にのぞみ、劇的な勝利を得た。沸き返る歓声を後にして、控え室でオーナーに辞表を出した。晩秋の墓地で男は妻の墓標の前にひざまづき、初めて声を上げて泣いた。

 映画の題は、「男ありて」だったと思う。妻に支えられた男の人生は幸せだったろう。その妻の人生はどうだったろうか。幸福だったと思ってくれているだろうか。

 仕事一筋の人生を送ってきた男たちは、きっと、支えてくれた妻たちに感謝しているに違いない。たとえ、大きく胸のあいたドレスに身を包んだ君をエスコートし、"Shall we dance?"と言えなくても。

(04/05/02)





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