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第25回
□ 万博に行ってきました
ー生きつづける名古屋弁ー
シャトルバスの中に、2歳くらいの男の子がいた。
急に降り出した雨に、
「雨にぬれとるがあ・・・」
「どえらい、バス、高いがあ・・・・」
信号に「あおもどり(青みどり)だがや。」
となりの祖母の手を見て、「バアやん、おうろ(お風呂)の中、ここ打ったん?」
口がまだまわらない、かわいい子である。
ビンビンの名古屋弁。
今まで、意志を伝える方法がなく、泣くことだけだった児が、
通じることが愉しいのか、
「ばあば」と会話をしていた。
ビンビンの名古屋弁。
「だれがタボコ(たばこ)やるの?」
「どやって、かくの?」
「なんで、ゆうくん(自分の名前か)持ってかれんの?」
「はいっとらんかなあ?」
「何、見とんの?」
ばあばは、ゆうくんの質問と大きな声のつぶやきに、
名古屋弁で返事をしていた。
シャトルバスの30分、ずっと、休まず、話をしているゆう君。
方言が受け継がれていった。
ジイジと孫は、「名古屋弁」で話をしているのだろうか?
(2005/8/10記)
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