|
第4回
□ 生き続ける
我が家に真っ赤なバイクが、やってきた。
新車のバイクを、雨ざらしにはできない、夫。
狭い庭には、新しい駐車のスペースは、もうない。
泣くなく、大好きな柿の木の空間を戴くことになった。
冬の間に、柿の木を切った。
屋根つきの駐車スペースが誕生。
もう我が家で、柿の実を見ることはないだろう・・・・・・、
切り取られた柿の木は、太かった幹だけになり、
バイクのいない時は、洗濯干し場に。
都合の良い高さで、切り株になった。
ところが、
春が過ぎ、夏が近づくころ、切り株に異変が・・・・・、
うすい緑の芽が、しっかりと、あちこちに見られる。
柿の木は、生きていた。
背が高く、柿の実を採るのに、苦労していた。
これからは、私も年をとる。
柿の木は、実をとりやすい高さに仕立て直そう。
命のはかなさと頑丈さを見た。
がんばれ、もう一度、切られることはない。
来年には、花がつき、秋には甘い柿の実が見られるだろう。
来年の稔りが楽しみになってきた。
(2005/6/21記)
切った季節が良かったのか、仕立て直すことになった柿の木
御感想などのメールをお待ちしています。
お便りは右の図をクリックしてお送りください→
無断転載は、引用を含めて、お断りします。 ご協力に感謝いたします。
Copyright 2005 家庭菜園の果樹 All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
|
|
|