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第46回
□ 日本一のコスモス畑
たくさんのコスモスに出会った日。
車はまっすぐに続く農道をしばらく走った。
案内標識のたて看板を見て,曲がった途端,ピンクのコスモス畑が目に飛び込んだ。
「うわーっ,」
皆で声を上げた。
地平線の向こうまでコスモス畑だ。
ピンクの絨毯の中にオレンジ色に敷き詰められた部分がある。
どうしてオレンジ色なの?
オレンジもコスモスだった。
東京ドーム12個分の面積に,7000万本のコスモス。
「どうやって数えたと思う?」と聞かれた。
たくさんの物を数える方法は,いつでも一緒だ。
一部を真剣に数え,その何倍かを考え,全体を出せばいい。
多分,1m2に生えているコスモスを数え,植えつけられた面積倍にしたのであろう。
それにしてもすごい。
わずか数日の花のために,ひと夏をかけたのだ。
もともとは,美味しい米だけを作っている田んぼである。
これほど広い休耕田があって,いいのだろうか?
花の中に居ると,ミツバチになれそうな気がしてくる。
甘い匂いが心地よく鼻先をくすぐる。
脚立を担いだカメラマンがいる。
抱えきれないほどのコスモスを採取した人もいる。
コスモスの水揚げも心配だ。
あれほどのコスモスを持ち帰って,活ける花瓶はあるのだろうか。
どこかに捨てられそうで,花がかわいそうになった。
ヘリコプターや気球が出ている。地上には,遊覧馬車も走っている。
この馬車は,トラックターが引いているので,馬車はおかしい。
が,広場で農作物を購入した人を無料で乗せているのだから,細かいことは言わない。
無蓋のオープン馬車であった。
ヘリの遊覧飛行は4〜5分で3500円,気球は500円。
そこで気球に乗った。
コスモス畑はどこまでも続き,空中から見ても「たくさんある」ということしか分からなかった。
ヘリコプターでの,コスモス空中見学。空から見たくなるほど,広いひろいコスモス畑。
「たくさんのコスモスを上空から見たい。」という欲求が自然と起きる。
生まれて初めて,気球に乗って,上空体験。群馬県邑楽郡板倉町通称コスモス団地にて
(2005/10/16)
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