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第50回
□ こんなことバラして,国際問題になるかな?
−帰国談より
「どんな食事なの?」「うーん,言葉であらわせないなあ。」こんな会話で始まった。
「ともかくいろいろが,変なんだ。」
隣に引っ越しがあった。引っ越して来るのに,新しい井戸を掘る。そしたら,俺んちの使っていた井戸が干上がってしまう。
しかたなく,家で水道を使うと,3日に一日しか水が出ない。
水道局を見学すれば,よその会社から買ったらしい水が,ガロン単位で設置してある。
水道局の人に,「あなたがたは,この水道の水を飲みますか?」と質問したが,返事がない。水道局見学のお礼が“市販のペットボトルの水”。
「ねえ,変だろう。」
俺んちにも,使用人が4人もいるんだ。メイド2人に料理人と運転手。
(「理想の生活だねえ・・・。」と混ぜっ返した)
メイドの給料が月額4000円,お抱え運転手の月給は10000円。
料理人が6000円。
「口入れ屋みたいな人から,40歳の母親と19歳の娘のセットでどうだ。」というから,働けそうだなと思ってOKした。来たのは70歳を超える年寄りと,47歳の娘だよ。娘はまあ,仕事ができるだろうけど,母親は,休んでいるね。居るだけ。娘の方も,言われたことしかやらない。汚れたから掃除するなんてことは,まずしない。
面白い話がある。「メイドをもう一人どうか。」というので,3000円で明日から働いてもらうことで契約したら,来なかったんだ。多分,契約書の金額が気に入らなかったのだろう。
「でも,どうしてそんなにたくさんの使用人が必要なの?」
国の違いで,食材も調味料も違う。料理人が居ないと食べていけない。
どんな料理ができるか,どこで手に入れるのか,全く分からない。
田舎なんだ。
交通事情と地理が分からないから,運転手も必要だし・・・。
メイドは,奥さんの手伝いというより,泥棒よけの留守の番人さ。
絶対に必要という事情があるんだ、あの国は。
どう,老後の生活に・・・、いい国だよ。人件費も食費も,何もかも,安い。
「医者は??」・・・いないよ。
「エエッー!!!」
一時帰国のおみやげ・・・料理の仕方の説明は,出来なかった。
どこの国か,分かりましたか?インドでは,ありません。
(2005/11/6)
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