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第５４回
□ 空気の汚れを示すマツの葉
（理科研究発表会の聞き書き－１）
中学生の理科研究発表会を聴いた。
私が参加した分科会では，１０テーマの発表があった。
９テーマは，男子が発表していた。
発表会場にいる男女比は，小学生では，圧倒的に女子が多い。
しかし中高生では，男子が多くなる。
「空気の汚れ調べ」の研究は，
①「生徒が住む市全域の松葉を，今年度葉と前年度葉の２種類に分けて集めた。」
全市とは，すごい！
そして，②「集めた全部の松葉を，顕微鏡観察する。」
松葉は低倍率（１００倍）でも，気孔口がハッキリ見られる。
③「気孔口が詰まっている前年度葉の松を, 分類する。」
気孔のつまった割合で，採集地点の空気の汚れをＡ～Ｃに分け，地図上にポイントイットで記録する。
すると「幹線道路沿いの松葉の汚れがひどい。」という結果になった。
松葉の気孔を詰まらせたものは，自動車の排気ガスではないかと推理した。
結構な山奥でも，気孔が詰まっている松葉もあったそうである。
市全域の地図上に，汚れのひどい松葉を採集した地点を示す女子。
白く並ぶ点状のものが，気孔。写真は，カラマツ。（４０倍の双眼実体顕微鏡のもの）
マツの気孔口。（４０倍）
(2005/12/1)
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