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 家庭菜園の果樹 by 前橋のちーちゃん

      

第8回

□ イチジクの花


今年植えたイチジクの、苗木の葉の根本に

小さなイチジクの実が、たった一つついた。

「あれ、花は咲いたのかなあ?」

「イチジクの花って、見たことがないけれど・・・」


イチジクは「無花果」と書きます。

イチジクの小さな実は、
たくさんの小さな花をその身に隠しています。

蒼い実は、花のかたまり。

誰も花を見られません。

誰も花を知りません。


イチジクは、雌雄異株。

日本の国には、雄株はありません。

イチジクは、その実に、花をかくしつつ、

種子のできるを、永遠(とわ)に待つ、雌の木です。




写真中央右に、直径2センチほどのイチジクがついた。緑の幼果のように見える部分は、花の下(花托)が外に出たもの。壺のようなった内側にたくさんの雌花が集まって並ぶ、不思議な果物です。しかも雌株しかない。


(2005/7/1記)




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