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 ■ 食物繊維

 果物に含まれている食物繊維(ファイバー)と健康(心臓病、大腸ガン、ダイエット等)との関係を紹介します。

食物繊維とは

食物繊維と冠動脈疾患(心臓病)予防

食物繊維で大腸ガンのリスクが低下

食物繊維とダイエット



      

□ 食物繊維とは

 食物繊維(ファイバー)とは、人間の消化酵素では加水分解できないデンプン以外の多糖類とリグニンのことです。以前は食物繊維は体内で消化されないことから、人間にとって非栄養素であると考えられてきました。しかし、腸内発酵のエネルギー源としての役割や食物繊維不足により生活習慣病になることが明らかとなり、ヒトに必須な栄養素として日本食品標準成分表にも各食品の含量が記載されています。果物に含まれている食物繊維は、カロリー単位で比較すると、意外なことに、イモ類より多いのです。果物20種類の平均食物繊維量は、100kcal当たり2.8gですが、ジャガイモ、サツマイモ、じねんじょは1.7gです。

 食物繊維には、水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維があります。水溶性食物繊維には、急激な血糖値上昇を抑制する作用があります。血糖値の上昇を示すグリセミック・インデクス(GI)の値では、ブドウ糖を100とすると、ブドウ糖と一緒に食物繊維を摂取すると60前後に下がります。血糖値が低くなることから糖尿病患者の食事療法に有効であると評価されています。

 果物は良質な食物繊維の供給源です。例えば「第六次改定日本人の栄養所要量」によれば、果物の摂取量は少ない現状にもかかわらず食物繊維の摂取量に対する寄与度は「その他の野菜類」に次いで第2位です(表1)。

表1 食物繊維摂取への寄与度
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  食 品 群     R2
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1 その他の野菜   0.2462
2 果実類      0.1692
3 緑黄色野菜    0.1184
4 いも類      0.0386
5 海草類      0.0299
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